10年先を見据えた投資ができれば

東証は今日も大幅下落、私も損きりで損失確定(2015.7.9) 

 株価の大暴落が始まりました。こういうときの下げは早いですね。「なんとか持ちこたえるのでは」とか、「こんな良い株が急に下がるわけがない」なんて思っていると、予想に反してどんどん下落。

 「ここまで下がれば明日は上がるだろう」と1日持ち越すとさらに下落。昨年から私も小額投資を行っていましたが、この急落前のギリシャ問題による下落で、やはり上記のような感情が渦巻き、なかなか損きりできず困ったなと思っていました。

 ところがここにきて、上海市場がおかしくなり、どうやらバブル崩壊の様相を呈し、それに伴って中国経済の先行きが怪しくなってきました。(もしかすると中国経済がおかしくなっているからバブルがはじけたということかもしれません)

 というわけで中国政府はこのところ矢継ぎ早に下支え政策を出していたようですが、それ以上に投資家心理が悪化。連日の大幅安で、それが日本の株にも影響。

 日本でも、この急落で損失を蒙った投資家は多いと思いますが、私も損切りできずに所持してた株がさらに下落。さてどうするか?と考え、この先のギリシャ問題、上海市場下落、日本の政治の動き、アメリカの金利引き上げ時期等々あまりに不確定要素が大きく、「これはいったん様子見だろう」と判断して、今朝持っていた株のすべてを売却。

 損失が10数万。ただ昨年5月から初めて、利益が50万ほど出ていましたので、「まあしょうがないか。損きり出来るだけ投資の心理をコントロールできるようになったんだろう」と自分を慰めています。

 しかし中国では今回の下げで、借金をして投資をしていた人や授業料を稼ごうと投資をしていた学生たちに、かなり大きな影響が出ているとテレビで報道していました。

 しかしこういった個人投資家や私の個人的な損得はともかく、今後どうなって行くのかが心配です。日本では安全保障法制問題ばかり審議していて、世界の動きに政治が付いていっていないように見えます。

 今回の下げも「今後株価の推移を注意深く見守る」というような、何の足しにもならないようなコメントが出るのかなと思っていますが、まあこれは政治がなかなか介入できない部分ですからしょうがないような気もします。

 一方、為替は円高傾向に向かっていますから、旅行好きの私には朗報ですが、円安歓迎の経済界は中国経済減速の影響と円高の影響が今後じわじわ効いてきそうです。

 ちょっと前に触れた中国の爆買いツアーも、これからは少し沈静化しそうですから、日用品メーカーやスーパー等の決算に影響しそうです。

 当面これからはじまる上海市場に注目が集まると思いますが(日本時間の10時半から開始?)、東証の大幅下落の影響がさらに上海市場に波及しそうです。上海、ユーロ、アメリカ、日本と負の連鎖がぐるぐる回り始めました。

 こういうときこそ10年先を見据えて、資産維持のために、今何をすべきか真剣に考える必要がありそうです。


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