日常の相互扶助ネットワーク

地域の中に高齢者相互連絡ネットワークを作れないか(2012.4.6)

 インフルエンザはようやくほぼ終焉を迎え、日常生活に復帰しつつあります。しかし39℃の高熱で、激しい悪寒で震えていたとき、たまたま同じ屋根の下に息子がいました。

 直接なんらかの援助をしてもらったわけではありませんが、そこにいるというだけで精神的負担は大きく異なります。

 もし一人で悪寒に震え、ベッドから立ち上がる気力さえ起きなくなったとき、水も飲めず、食事も作れず、トイレにいくのが精一杯という状態になってしまったらどうなるのか、本気で考えておかないといけないなと思います。

 そう考えて、我が家の周りに住んでいる私以上の年齢の方達を見ると、幸いなことに皆さんご夫婦共に健全に生活されているようで、今の所将来の一人暮らしを憂えているのは私ぐらいかなと思えました。

 しかし各家庭の実情を聞いて回ったわけではありませんし、以前は良く散歩の途中で見かけた方を最近はさっぱり見かけなくなった、と言うことも現実にありますから、当たり前ですが日々の時間の進みはゆっくりしているものの、生活している方の年齢は確実に高くなっているわけです。

 この先10年、暗いことばかり考えてもしょうがないのですが、地域の中から年齢順かどうかは分かりませんが、少しずつ欠ける方が現れて、子供さんと同居していればいいのですが、そうでなければ確実に単身世帯は増えていくように思われます。

 これは日本全国あらゆる場所ですでに始まっているように思い、そういった現状に対して行政の手は人手不足で限られているように思えます。

 であるならば、孤独死と言った悲惨な状況を生まないためにも、相互に助けあったり、連絡し合う方法はないもんだろうか、と考えてしまいます。

 ツイッターやフェースブック、スマートフォンといった細心のネットワークを駆使すれば、私もそうですが現在60歳前後の人の中には、コンピューターにも詳しい人がいるはずで、そういった方達を中心にした、地域のコンピューター相互連絡ネットワークみたいなものが作れるのではないかと思えます。

 その意味では、もうすでにビジネスモデルとして立ち上げている人がいるかもしれませんが、損得抜きにライブカメラを駆使して、常に互いに連絡を取り合える状況を作っておけたら少しは精神的な支えになるのかなと思っています。
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