65歳以降も裕福な生活を送るために

60歳で5000万貯蓄があれば(2012.5.26)

 続きです。私から見て割と裕福な生活を送ると年間で442万円かかることがわかりました。次に65歳以降です。

 仮に85歳まで生きるとします。その間20年間。年金がいくらぐらいになるのかは、これも分かりませんが、夫婦で仮に月25万円とします。ということは年間で300万が所得となります。

 上記の442万円という支出を65歳以降も続けるとすると(実際にはレジャー費は少なくなり、その他の家計費も年齢と共に減っていくとは思いますが、まあ一生涯ある程度裕福な暮らしを継続できるという前提条件で)、単純計算で差額は年間142万円。

 これが20年か続くわけですから142×20=2840万。ということは昨日計算した分と併せて2500+2840=5340万というのが、一生ある程度裕福な暮らしが出来る(我が家の価値判断基準で)という貯蓄の基準額になりそうです。

 65歳以上になると家計費が減るとか、場合によっては子供達への家計の援助なども考慮しなければならないと思いますが、ともかく60歳時点で5000万という額があれば楽な生活が出来ると言うことが分かります。(ただし年金が月々25万もらえるという前提があります)

 とすると、もし60歳で引退して後は好きなことをやろうと思ったら、60歳までに5000万円を貯める計画を早い内から実施するに越したことはありません。

 しかし実際には自分自身の貯金通帳を見て、「そんなのとても無理だ」とため息をつく人が大半だと思います。

 私自身の貯蓄歴を振り返っても、就職後7〜8年は貯まったとしても旅行や趣味への投資額が大きく、100万を貯めるのにかなり苦労しました。(父親が学生時代に急逝したことも原因の一つです)

 その後30歳を越えてから、ようやく貯蓄の体勢が出来上がるようになり、その前後7〜8年で1000万近く貯蓄。しかし40歳を越して家を建てることになり、貯蓄は再び100万円前後に。

 45歳ぐらいまでは住宅ローンが重くのしかかっていましたが、ちょっと貯めて繰り上げ償還をして返済額を減らすということを繰り返し、徐々に貯蓄へ回せる資金が増加。

 50歳を越した頃、ようやく完済への目処がつき、それと同時に貯蓄額も上昇を始めました。結局早期退職をしましたが、50歳以降の7年間ぐらいの貯蓄率が大きかったと思います。

 今現在30代、40代の人は住宅ローンと教育費で苦しめられていると思いますが、50代になるとその苦しみがかなりやわらいできます。そのことも含めて将来計画を作ると良いと思います。
   
表紙に戻る 老後 この春退職された方へ