個人の適性を生かした仕事

若者と高齢者の収入を増やし、購買意欲を高める(2013.11.2)

 バンコクの都市の活況を見て、日本の現状と比較して、昨日は私も含めて高齢者の購買意欲または消費意欲を刺激するにはどうした良いのかと書きました。

 確かに若いときに比べて、乱暴な生活をしても大丈夫というようなパワーはなくなりましたが、昔の高齢者に比べれば皆さんそこそこ元気ですから、何かきっかけがあれば、「よし、もう少し働いて、さらに金を儲けて高級品を買うぞ」とか「おいしいものを食べるぞ」というような消費意欲がぐ〜んと増すような気もするのですが、現状ではそれが何かよく分かりません。

 それでも我が家の周辺を見回すと、70歳前後の方が日夜ウォーキングで健康維持を目指し、家庭菜園に取り組み美味しい野菜作りを試みています。

 私が知らない部分では、公民館で様々なサークル活動が行われ、早朝にはゲートボール大会なんかも催されているようです。

 これだけのパワーのある人たちが、単に自分たちの生活充実のためだけに動いているのは実にもったいないなあと言う気がしています。

 ただ日本人の特性として問題だなと思われるのは、そういった家庭的なレベルではいろいろと自分の好きなことをやりたいと思っている人が多いのですが、公的なレベルになると、途端に国や自治体からの指示を待つことが多く、「自分たちでこんなことをやってみたい」と積極的に動く人が少ないように思います。

 これは日本の自治体のあり方が、上からの目線で制度を効率よく運用すると言うことに主眼を置いてきたため、いわゆる一般庶民が集まって何かをすることを助ける、という視点がなかったからのようにも思えます。

 また何かをやろうとしても様々な規制があり、新規参入が難しそうだなと思えることもあります。

 私自身は早期退職前に、ある程度経済的な環境が落ち着いたら、退職された教員を集めて格安の教育塾なんかをやれるといいなあ、なんてことを考えていましたが、実際に具体案を詰めていくとなかなか難しいなあと感じています。

 安倍総理が経済特区を作るみたいですが、市町村単位でもそういった場所を作り、そこに若者達が何かを出店するとか、老人の知恵を生かしたコンサルタント業や教育相談業みたいなものを行えるようにしてくれると、そこから利益が上がらなくても、「やってみよう」と思う人が出てくるのではないかと思っています。

 とここまで書いて、私のイメージもあらためて分かってきましたが、要するにこれは適材適所、意欲のある人をいかに有効活用するか、という問題であるような気がしてきました。

 もう少し考えをまとめないといけないようです。
   
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