65歳以降の仕事

現役世代は、大半の人が65歳以降も働きたいようです(2014.5.21)

 先日の同期会では、大多数の方がまだ働いていると言う現状でした。ただし親しい人の何人かに、給料等の状況を聞いてみたところ、いわゆる普通のサラリーマンは「だいたい半減だな」という答えでした。

 「ではそうまでしてなぜ働くのか?」というところが気になるところですが、プライバシーの問題もあるので、そこまでは聞けませんでした。ただ「将来の生活費が不安」というようなニュアンスのことは誰もが感じているようでした。

 さて、たまたまだと思いますが、今日の新聞朝刊には「生活費が心配だから 65歳超でも仕事 半数」という見出しが出ていました。内容を要約すると以下の通りです。(調査は現在現役の人を対象にしています)

(1) 65歳を超えても働きたいと思っている人が半数

(2) 60歳以降も働きたいと考えている人の8割弱が「生活費を得たい」というのが理由

(3) 老後に備えがあるとした人は2割強

(4) 希望する勤務形態はパートタイムの社員・職員

(5) 老後の収入源は「公的年金」および貯蓄の取り崩し、給与収入を想定

(6) 必要と思える貯蓄額は2000万または1000万と言う人が多数。ただし「分からない」と答えた人もいる

ということで、要するに老後の家計に対して漠然とした不安があり、それを解消または少しでも余裕ある生活をするために「働かざるを得ない」と考えている人が多いように思います。

 また記事では、人生そのものが90年ぐらい続くことを考えると、少しでも早い時期からライフプランを考える必要があるとしていますが、少なくとも40代になったら、関心を持たないといけない時代になったのかなと思われます。

 ちなみにでは65歳以降にどんなパートの仕事があるのか?前述の同窓会でのさりげない会話からすると、65歳までならやはりそれまで勤めていた会社関連が多いようですが、多くの会社では65歳ぐらいまでで退職せざるを得ないような気もします。

 だとすると、その後はどうするのか? 今ハローワークのサイトで、私が生活している埼玉県のパートの求人情報を検索してみました。66歳と言う条件をつけて検索すると、なんと4000件以上がヒット。思っていたより多いのでびっくり。以前はこんなになかったような気がします。アベノミクス効果でしょうか?

 職種を見ると、「清掃関係」「警備」「データ入力」「製造関係軽作業」「看護師・介護」「営業」「小売」「運送業」その他資格を伴う臨床検査技師や歯科関係が目に付きます。

 意外に職種も多岐に渡っているなと言う感想を持ちましたが、実際には募集に対して若手が応募すれば、高齢者は避けられる可能性も大きいと思います。またどちらかと言えば男性の職種のほうが限定されているような気もします。

 その意味では、65歳以降も働きたいと思っている人は、50代になったら、自分の健康状態を予測し、どんな職種があるのかを調べて、それでもやる気があるかどうかを自分に問い直し、ライフプランを作る必要があるような気がします。
  
表紙に戻る 老後 60代の平均貯蓄額