無闇に相談できない!

民事訴訟裁判通達書について(2014.10.12)

 昨日の記事の追加です。こういった詐欺と思われる葉書きが突然舞い込んで、なんとなく身に覚えがある人は不安になるかもしれません。

 それでも冷静に考えれば、昨日の記事のような矛盾点が多数見つかるはずですが、そうでない場合どこかに相談してみようかと考える良心的な人もいると思います。

 昨日の記事について、ネット上でいろいろ検索したのですが、こういった葉書きに関する相談を受け付けているページがいくつもありました。

 ではいったいどんな業者が相談を受けつけているのかと調べて見ると、公的な市役所といったサイトのほかに、NGO、詐欺被害対策相談、探偵業といった言葉が並び、さらにそこに記載されている電話番号を調べて見ると、登録ナシだったり、なんだか怪しい。

 つまり架空請求というか法的措置の脅し文句を並べた葉書きを送り、良心的な人がネットで情報を調べ、こういった業者に調査を依頼すると、結局そこで個人情報を明かすことになります。

 依頼した業者が信頼のおける業者ならいいのですが、万が一昨日書いたような架空請求葉書きを発送している業者と結託していたらと疑うと、こりゃキリがないなあという感想を持たざるを得ません。

 もちろん良心的に解決に導こうと努力する会社もあるのだと思いますが、単にネット上で調べただけでは、該当業者が本当に良心的に問題解決に取り組んでくれるのかはまったく不明です。

 ましてや、法律関係の事務所ならまだしも、なんで「探偵業」の人のサイトに連絡先があるのか?なんか二重三重のごまかしがあるような気がします。

 というわけで、もし突然舞い込んだ「民事訴訟裁判通達書」という葉書きは無視するのが一番という結論になるのですが、それでも不安なことがあるなら、相談先は公的な市役所や警察に限るべきではないかと思います。

 そんな場所には行く暇がないけど、ちょっと不安な記憶もあるので、出来ればきちんと解決したいと思った場合でも、その件と、こういったはがきの内容とはまったく別物だと考えた方が良さそうです。

 民事訴訟なんて書かれると、隣人とのトラブルも含まれますから、誰しも多かれ少なかれ何らかの火種は抱えているはずです。そういった不安につけ込んでいるわけで、まことに不愉快な葉書きだなと感じます。
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