老後の変化に対応できる準備が必要

老後の生活には節目があります(2015.2.11)

 早期退職以後、自分の将来の家計への関心は在職中より格段に高くなっていますので、年金減額の話題についてはつい敏感に反応してしまいます。

 しかし私が勤務している職場で、たまに年金について話すこともありますが、退職直前の人でも、その内容を詳しく知っていて、自分の年金についてどんな影響があるのかということを真剣に考えている人は少ないように思えます。

 日本人の国民性として、「生活が本当に苦しくなったら、きっと国が何とかしてくれる」という依頼心が強いのかなと感じています。その依頼心に答えるため、政権側も無理をして借金を重ねてきた結果が、今の国の1000兆円を越える借金につながったともいえそうです。

 というわけで、将来を憂えている人や、今後の展望をきちんと持っている人は、海外移住や投資活動、自分自身の収入確保といったさまざまな方法を駆使して今後に備えているのだと思いますが、それ以外の人には危機感が少ないように思います。

 ただ実際問題危機感はあるものの、私自身はそこまで経済的な知識も、また余裕資金もないので、現状の生活を維持できる程度になんとか家計が持ちこたえてくれればいいなあと思い、節約と副収入確保に努めています。

 そこで今後65歳を越したときでも何らかの収入が得られればいいなあと思い、それにはどんな方法があるかを本屋さんや図書館等で調べているのですが、目下のところ名案は浮かびません。

 そもそも体力があまりなく、仕事をする時間も自分で自由に決められ、時には海外旅行に出かけられる、なんてい都合の良い仕事があったら、誰もがそれをやっているはずです。

 その意味では現在行っているネットを使って副収入を確保するという道が一番よさそうですが、ネットの世界には次々と新しい技術が導入されているので、知識が追いつかず、あと5年もしたらネットを使った副収入の道も徐々に閉ざされていく可能性があるなと感じています。

 
 65歳までまだ3年ほどあるので、この間に何ができるかを少しずつ考え、必要に応じてその準備もしないといけないなと思っています。

 私は57歳で早期退職をしましたが、その後3年間が早期退職者としての生活、60歳から一部の年金をもらえる生活、64歳から息子が独立する可能性がある生活、65歳から老齢年金をもらい、本格的な年金生活。

 そして次の段階が自分の体力が維持でき、旅行等に行ける自分自身の健康寿命の範囲内での生活、さらにそれ以後は徐々に生活圏が狭くなっていく、本当の意味での後期高齢者の生活、そして最後を迎える生活というように、いくつかの節目を経ていくんだなということが少しずつ分かってきました。

 もちろんその節目は瞬時に変化するものもあり、徐々に変化するものもあるわけですが、そういった変化に対応できる準備をすることが、老後の生活を支える基点になりそうです。
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