無言の圧力を感じたように見えました

琴奨菊優勝に喝采、しかし白鵬の14日目に疑問(2015.12.19)

 ここのところ夕方4時ぐらいから夕食準備を始める5時半までの1時間半ぐらいはフルートの練習と決めています。我が家の夕食は6時半開始と決めているので、5時半ぐらいまでにご飯を炊く準備をする必要があります。

 フルートの練習は、20年ぐらい前にかなり熱心に自己流でやり、一時は社会人吹奏楽バンドの末席で吹いていましたが、その後仕事の忙しささとともに疎遠になっていました。

 しかし一昨年末から、ブログを読んでくれた方からのコメントをきっかけにして練習再開。さらに昨年10月ぐらいから、近所のフルート教室でレッスンを受けるようになって、さらに練習に気合が入っています。練習の様子は「62歳からのフルート再挑戦」というブログでまとめています。

 そんな中4時から毎日45分ほど基礎練習ををするのですが、これが実に退屈。本当のフルート吹きなら基礎練習も真剣にやるのだと思いますが、そこが凡人の悲しさで、すぐに飽きてしまいます。

 そこで最近は基礎練習をやりながらテレビを見ています。もちろん音声は消して画面だけを見ているのですが、あらためて画像だけを見ていると、ニュース以外は実にばかばかしい映像ばかりですね。

 けばけばしい色彩の中で、これでもかとばかり大口を開けてコマーシャルを絶叫しているのがよくわかります。品も何もあったもんじゃないなと思います。これはバラエティ番組でも同様。ともかく大口を開けて笑っていれば番組になると思っている人が多いのだと思います。

 というわけで練習中に見るのは必然的にニュースやスポーツ系の番組が多いのですが、ここのところはNHKの大相撲にくぎ付けでした。

 まあなんといっても10年ぶりの日本人力士の優勝かという雰囲気でしたから、見る方にも力が入ります。特に話題になっている琴奨菊関の相撲は、相撲という競技の王道とも思える「がぶり寄り」による「寄り切り」が多いので見ごたえがあります。

 そう思って金土日と三日間番組を見ていたのですが、土曜日の白鵬の試合にびっくり。いったい何が起きたんだと思えるぐらい、あっさりと土俵を割ってしまいました。

 あまりのあっけなさにこの時だけ音声を少しだしてビデオを見ながら解説を聞いていたのですが、どうも声援に品がないように感じられました。

 モンゴル出身の力士の優勝はもうたくさんだ、何とか琴奨菊に勝ってもらいたいという気持ちが強かった人が大勢いたのだと思いますが、あの声援の中ではやりにくいだろうなと感じました。

 白鵬にしてみれば、一生懸命やって優勝回数を伸ばしてちやほやされたものの、結局は外様だったんだという意識が強くなってしまい、それが取り組みにそのまま表れたというように見えました。

 この点について疑問を感じた人も大勢いたと思いますが、我々の知らないところで、日本人力士を勝たせたいという白鵬へのマスコミの圧力も相当あったのではと言う気もします。
 


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