「2001年 宇宙の旅」に感動

2017.6.2

 私は小中学生の頃からSF小説が好きで、ウェルズの「タイムマシン」を読んだときは本当にびっくり。時間をさかのぼれたら面白そうだなと思いました。

 中学生になって分かりもしないのに相対性理論に関する本を買ってきて読んだりもしましたが、当然ながら内容はちんぷんかんぷん。

 それでも「もしも過去に遡ってこれまでの既成事実を変更することが出来たら・・・」なんてことを本気で考え、時間について取り扱ったSF小説をずいぶん読みました。

 中学から高校に進学するときも、相対性理論で良く取り上げられる天体現象に興味を持ち、将来は天文台の観測員も面白そうだなと本気で考えていました。

 さらに中学生の頃テレビでは宇宙家族ロビンソンや宇宙大作戦が放映されていて、これもまた宇宙に関する興味を刺激。そんな中、自分の興味は天体や物理現象といった理系にあることが分かったので、大学も理系に進学。

 その頃、ちょうどテレビの11PMという、大橋巨泉さんが司会をする、ちょっと大人のテーストを盛り込んだ番組をドキドキしながら見るようになって、そこで巨泉さんが「これは面白い!」と紹介していたのが「スターウォーズ」。

 いま改めてウィキペディアで調べてみたらこの映画は1977年公開でした。今年は2017年ですからなんと40年前ですね。当時はすでに物理関係の学生だったので、映像を見ながら実際にはこんなことはありえないだろうなと思いつつ、物語を楽しみました。

 当時のレイア姫を演じた女優さんは、つい最近亡くなったと思いますが、準主人公だったハリソンフォードさんは、その後もインディジョーンズシリーズで大活躍をして、今なお現役ですね。

 そんなことを思いながら、ヤフーを見ていたら「ネットで話題の無料動画」というコーナーに、なんとこれまた懐かしい「2001年宇宙の旅」が出ていましたので、先日早速視聴。

 かれこれ5回目ぐらいの視聴になると思いますが、何回見てもなかなか意図や筋が分からない映画で、今度こそと思って見てみました。

 改めて見て、冒頭の類人猿?がモノリスの刺激によって文明を築き、それが宇宙船になったという流れは何となくわかりましたが、その先後半の木星への接近あたりからやはり意味が不明。

 音楽とカラフルな映像が多用されているので、SFというより芸術作品ではという気もしますし、何やら哲学的な意味合いも含まれているなと感じましたが、改めて調べてみると日本で公開されたのは1968年ということでした。

 私は中学生だったと思いますが、父親と一緒に映画館で観ました。しかし、当然内容は全く意味不明で、父親にも聞きましたが、やはり良く分からなかったみたいです。

 しかし1960年代に2001年を予想して作成されたわけで、そういう目で見ると、当時の科学技術の範囲で様々なシーンが物理的にも良く考えられているなと感じました。

 というわけで、久しぶりに見た感想は、「いやあ本当にすごい作品だったんだ」と改めて感動。全編のあちこちで流れるクラシック音楽も、今は聞いたことがある曲ばかりですが、この映画で覚えた曲もあるかもしれません。

 というわけで結論はないのですが、30年、40年前の映画の中にも素晴らしいものは多々あるんだなと思った次第。明日はTUTAYAさんで、最初のスターウォーズを探してみようかなと思っています。


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