ストレス解消教員が精神的に辛くなったとき、どこに助けを求めるか。自分だけで解決しようと思ったら、ストレス解消と称して、運動する、旅行やドライブに行く、パチンコや競馬等のギャンブルに熱狂する、ひたすら買い捲るまたは食べまくる、酒を飲む等々の方法が考えられます。 また家族がいれば、ひたすら愚痴る、という方法もあります。(家族は迷惑ですが) 私は自分自身が殻に閉じこもっているような教員だとは思っていませんでしたが、やはり若いときは、自分の力量も足りなかったのか、荒れた生徒が多かったのか、解決策が思い浮かばず、結構精神的に追いつめられたことがありました。 そのときは深夜2時ごろ突然思い立って、夜の街を散歩したり、車に乗って関越道をひたすら走ったりもしました。 深夜の高速は不思議な感覚ですね。自分の前にヘッドライトで照らされた道が一直線に伸び、時折後ろから高速で追い抜いていく車がいるか、前にトロトロ走って深夜便のトラックがいるかのどちらかです。 それ以外の、いわゆる景色というものに気を配る必要がほとんどありません。その道をフュージョン系の音楽を大音量でかけてがんがん走りました。そうやって自分だけの世界に浸ります。夜明け近くに疲れきって帰ってきて爆睡。(定時制に勤めていた頃です) これで納まることもありましたし、それでもまったく気分がはれないということも度々ありました。そうなるともう自分だけでは手に負えず、当時はまだ独身でしたから、同僚と一緒に酒を飲み、愚痴を言い合い、カラオケを歌いまくる、ということもやりました。 まあ一例ですが、自分で旅行に出かけたり、友人と酒を飲むことが出来る内は軽症です。しかし仕事だけが生きがいとか、真面目だけが取り得とか、職場の同僚とほとんど話さない、家族がいてもすれ違いが多いとなると、これは重症化します。 よく「一人で悩まないように」というような教員向けのキャンペーンがありますが、裏をかえせば「一人で悩む教員が多い」ということです。 それは教員になろうと志す人は根本的に真面目な人が多く、小さい頃からある程度の学力があり、それなりに真面目な生活を送り、ある意味純粋培養されてきたため、悩みに弱いという一面がありそうです。 こういった方の傾向として「自分の考えは正しい」と思いこみ、それが否定されるような付き合いはしたくない、という意識もあるように思います。 その結果、周りに力になれる教員がいても、その援助を拒否して自分の殻に閉じこもるという事になるのではないでしょうか。 世の中にはたくさんの人がいて、それぞれの人がそれぞれの価値観を持って生活しているんだ。そしてそれは生徒にしても同様で、いろいろな生徒がいるんだと思い「まあそううゆうのもありか」と肩の力を抜けば、ずいぶん楽になるような気がします。 しかし言うは安く、実行は難しいです。 |
|
表紙に戻る | その他 |