長寿に伴って成長も遅い?

日本国民全体の幼児化?(2015.4.8)

 国会の本会議に体調不良で欠席届を出しながら、前日居酒屋をはしごしていた女性の議員さんの行動が問題視され、所属していた維新の会から除名処分を受けました。

 体調不良だったということをそのまま素直に受け取れば、どうしても行かなくてはならない付き合いがあって、単に同席しただけでアルコール類は口にしていないという言い訳も通用しそうですが、だったら本会議には出られるだろうという論理が成立し、ある意味非常に不可解な行動だなと感じます。

 また当日一緒に飲み歩いていた方もいるわけで、その人たちの女性議員に対する勧誘の程度はどの程度だったのかということも気になります。

 しかしこの間、この方以外にも、「なんだこの人の行動は?」と思えるような行動をする議員さんや高級官僚さんがいろいろニュースになっていることも事実です。

 つまり、この方に限らず、日本の中心部で政治や経済を動かしていると思われる人たちが、私のようなシニア世代から見ると、「幼児化」しているように見えるということです。

 そんな人たちが国を今後も運営していくのかと思うと、「やっぱり今後の日本は・・・・」という悲観的な見方が強くなってしまいます。その意味では、少なくとも各分野の選挙では、信頼に足る方を選ぶ有権者の眼力も必要になりそうです。

 しかし、国の代表者が幼児化しているとしたら、実はその方を選出する国民の大多数も幼児化しているということなのかもしれません。テレビを見れば、どの時間帯でも、どこのチャンネルから必ず馬鹿笑いが聞こえてきます。

 他人の欠点をあげつらい、その動きを茶化し、知識のなさを馬鹿にして喜ぶ姿を見ていると、虚構の番組だとは分かっていますが、それを四六時中見ている人がいれば、「駄目なやつは徹底的に馬鹿にして良いんだ」という気持ちが生まれるかもしれません。

 昨日は女性の足に硫酸をかけた容疑者が逮捕されましたが、満たされない思いを抱いたとしても、普通の人なら倫理観が働くはずですが、そういったたがが外れているとしか思えません。

 つまり幼児化した国民が幼児化した政治家を選挙で選んだことにより、まるで高校か大学のサークル活動のような意識で国会運営に参加している議員さんが生まれてしまったということだと思います。

 しかしどうすればいいかとなると良くわかりません。本来ならじっくり考えて行動すべきところを、すべてテレビ番組のようにイエスかノーで考えたり、自分の立場だけでなく、相手の立場も考えないといけないのに、そういった思考様式そのものが存在しないかのような振る舞いも目立ちます。(沖縄問題を意識しています)

 もしかしたら、長寿になったことにより、青年期の期間も長くなり、40代の人の意識は、昔の20代の意識なのかもしれません。その意味では、60代の私の意識も、ようやく中年に差し掛かった昔の40代の意識と似ているのかなという気もします。


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