集合離散を繰り返す政党や人

伝統と信念を感じられる政党を選びたい(2012.11.18)

 毎日選挙の話題ばっかりになりました。しかしその内容は貧困。相変わらずくっついた、離れたという話ばっかりです。ともかくくっついて大きな組織になればいい、と石原さんは考えているようですが、やはり言葉遣いが乱暴で、およそ大作家とは思えない口調ですね。私の感性とはまったく合いません。

 「太陽の季節」という小説はたしかに面白くて、私は高校から学生時代にかけて3回ぐらい読み直したと思います。たしかラグビーを題材にしていたかなと思いますが、さすがに記憶が薄れています。

 そしてその頃テレビドラマも青春物が流行。およそ高校生とは思えないようなおじさんたちが学生服を着てドタバタをやってハッピーエンド。「これが青春だ!」「飛び出せ青春」とか、タイトルだけは懐かしく思い出します。

 今の方達がよく知っている「金八先生」はその後の時代のドラマです。その頃私は実際に教壇に立って、現実とドラマの違いをはっきりと思い知らされていましたので、テレビドラマの方はほとんど見ませんでした。

 まあそんなことはどうでもいいことですが、石原さんの考え方は中規模の船を寄せ集めて大船団にしようということで、そのためにはそこら辺をうろついている小規模のボートは、多少蹴散らすことになってもしょうがない、という考えのようです。

 しかし中規模の船といっても、最初はみんなバラバラの方向に航海していたわけで、それを無理矢理、権力や威光、情緒的な雰囲気で「こっちへ行こう」とまとめ上げようとしているわけですから、船はまとまったように見えても、乗組員は最初の目的地を見ているかもしれません。

 またそうゆう船団の動きを陸地から見守っている人は、「ありゃいったい何だ?結局どこに向かっているんだ?」という疑問を持つ人が多いと思います。

 今日のヤフーニュースで、読売新聞から支持率についての記事が掲載されていますが、いわゆるコマコマとした中小政党の支持率は軒並みダウン。特に維新についてはその下降度が大きいですね。太陽の党との連携騒ぎで、維新の鮮烈さを失ったような気がします。

 これまでいくつもの中小政党が出現し、唯一政権交代まで持ち込めたのが民主党でした。(旧社会党もそうかも)しかし有権者は、「急激に成長した政党は心許ないところが多い」と感じているのではないでしょうか。

 その意味では、ある程度伝統のある、また党の政策や方針がはっきりしている政党の方が分かりやすいし、また政策にブレがないでしょうし、信頼もおける、ということになるような気がします。

 というわけで個人的には離合集散を繰り返す政党や、政党を突然抜け出して無所属ならともかく、他の政党から臆面もなく出馬するような方には投票したくないなと思っています。

 毎回毎回選挙の度に「日本経済は曲がり角」とか「これで日本の将来が決まる」というキャッチフレーズが連呼されますが、今回は、現在の国や政治、雇用情勢、年金を取り巻く環境を考えても、いつも以上に大事な選挙であるような気がします。

 もう1点。中小政党の意向もきちんと吸い上げようとするなら、現在の小選挙区制は余り「良い制度ではないなと思えます。中選挙区制に戻すべきだと思います。

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