権力だけを欲しがる政治家は必要なし

戦国時代のような国政選挙(2012.11.25)

 今回の選挙は、日本の昔の戦国時代みたいだなと思っています。まあ私は日本史は大嫌いだったので(今は必要性を感じていますが)良く理解していない部分もあるのですが、いわゆる群雄割拠と言われた時代ですね。

 ただし今の政治家は時の大名に匹敵するほどの力量も人望もないような気はします。(その当時も実はやはりロクでもない大名がいたのかもしれませんが)

 それでも川中島で上杉謙信と武田信玄が闘ったなんて聞くと、「う〜む、これは自民党と民主党か」なんて思ってみたり、関西の方で織田信長が台頭、なんて聞くと「これはもしかしたら維新の会の橋本さんか」なんて考えたりもします。

 あちこちで昔からの政党や、新しくできた政党が名乗りを上げていますが、これも地方の大名みたいだなと感じます。

 それにしても、どんな時代にもどこの国にも権力を欲しがる人がいるんですね。そもそも権力を得ることがどのような自己満足につながるのか、実はよく分かりません。人間の基本的な欲求だと言ってしまえばそれまでですが、その大きさは人によってかなり差があります。

 確かに大きな権力を得れば、多数の人を自分に従わすことが出来るとか、がいっぱい手に入る、領土が拡がる、多数の美しい女性と交際できる?、自分の思うがままの生活ができそう、美味しいものを食べられる等々、まあそこそこ魅力的な部分もあるとは思いますが、使い切れないほど金を儲けてどうするのか?

 一生行けそうもないような場所まで領土を拡げてどうするのか?美しい女性との交際はともかく、思うがままの生活ということはあり得ないと思いますし、美味しいものにも限界があり、食べられる量も限られています。

 しかしそのような権力を欲する方が現実に多数存在すると言うことも事実なんだろうなあと思うわけで、そういったいわゆる権力欲の強い人は、権力が得られれば満足なわけですから、そのために庶民の生活が多少犠牲になってもいっこうに構わない、という論理になります。

 今の政治家集団のほとんどがそうゆう人たちだとは思っていませんが、身近にいる人間を見ても、例えば私は教員でしたが、新任教員の頃から将来は教頭、校長更には県に出て教育委員や教育長という、身分の上昇を信条とするような方が存在すると言うことを目の当たりにしてきました。

 会社の中でも当然上昇志向、権力志向の方がいる一方で、みんな仲良く楽しくできればいいじゃないか、というある意味軟弱とも言われそうな私のような考えをする人もいて、その両者はもしかしたら絶対に分かり合えないのかなとも感じていました。

 というわけで、個人的な嗜好として、権力志向が強い人は選挙では避けたいなと思います。様々な人から信頼を得て、普段から多数の人に支持されているような人がやはり信頼が置けるかなと思っています。

 しかしそんな人がいるのか?そんな人をどうやって見つけるんだ?というのが問題ですね。権力志向の強い人に限って弁舌が達者で、中途半端に話を聞いているとすぐに言いくるめられてしまうような気もします。

 一方で日頃から一般の人の中に入って活動している人で、弁舌が爽やかかつ説得力のある人は少ないようにも思えます。ただ日常的にどれほど庶民の暮らしの中に入っているかという視点は大事かもしれません。

 スーパーでひき肉や干物を買ったことがない人や、ユニクロの衣料品を来たことがない人、学生時代に安い4乗半のアパートで暮らしたことがない人、銭湯に行ったことがない人、バスに乗らない人、アルバイトやパートとして働いたことがない人等々、庶民の生活を共有できる感覚がない政治家は嫌だなと感じます。

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