少子高齢化、使用済み核燃料の行方?

臭いところに触れない公約(2012.12.2)

 各党の政策が続々出てきましたので、この先日本はどうなるかという不安と期待をこめて比較しています。しかし私が長期的に考えている人口減少問題について触れている党はなさそうで、がっくりです。

 たしかに社会保障の一環として、子育て支援を打ち出している党は多いと思いますが、例えば「待機児童の解消」とか、いろんな名称があって正式名称がよく分からなくなりつつありますが、「児童手当の拡充」とかの政策は書かれているものの、少子高齢化社会をどうするのか、子どもの人口をどう増やしていくのか、という国の存亡に関わる根本的なことは、テーマが余りに茫漠としているせいなのか、どこも触れていないようです。

 高齢者への社会保障の充実は、若い人たちがいっぱいいて、賦課方式の場合年金原資をいっぱい払い込んでくれるから実現できることなのに、現状は原資がどんどん減っていくだけで、さらに借金を重ねるというようにしか思えません。

 その意味では、もしかしたらかなり厳しい考えかもしれませんが、人口を増やすために基本給を減らし、子育てに関する手当を増やすというような荒療治が必要なのかもしれないなとも思えます。

 つまり子どもが増えるに従って、子どもに関する手当がどんどん増える、というようなシステムにしないといけないような気もします。

 とはいうものの素人が考えている机上の空論ですから、実現性は乏しいですね。ただ一人で生活するより、結婚して夫婦で生活し、子どもがいた方がメリットが大きいと思えるような社会でないと子どもは増えないと思います。

 一方、男女交際は面倒だし傷つきたくないという気持ちを持つ若者が増えているようにも思います。その意味では医学や生理学、社会学的な見地から、人口減少の問題をとらえる必要もあると思っています。

 話変わって原発です。各党即時停止から、様子を見て停止という曖昧な路線までいろいろ方針が出てきました。個人的には即時停止が良いと思っていますが、それによって不利益を被る人も多数いるでしょうから、難しい問題だなと思っています。

 ただ気になっているのは、どの党も「使用済み核燃料」の処理方針や「福島原発事故」で発生した多数の放射性廃棄物を貯蔵する中間貯蔵施設の建設をどうするか、という核のゴミ処理について明言を避けているように思えます。

 選挙の段階では軽々しく口に出来ないのだと思いますが、たまりにたまった「使用済み核燃料」をどうするのか?中間貯蔵施設をどこに作るのか?(福島が苦渋の決断をしたみたいですが)

 原発反対は私も賛成ですが、党首討論党を聞いていても、やはり耳障りの良いことだけをあげつらって、触れられたくない部分は避けて通ったり、誤魔化したり、違う話題にさりげなく変更したり、というような雰囲気を感じます。

 子育て、経済、領土、原発、社会保障、教育、外交どれをとってもスローガンはいさましいのですが、本当に出来るんかい?という不信感が常について回るようになってしまいました。

 さてどうなるのか?選挙になると常に無党派層の動向が・・・というコメントがキーポイントになっていますが、自分の人生がその1票にかかっているかもしれないと考えることが出来れば、もう少し投票率も上がるかもしれません。

 「どうせ誰がやっても同じだ」と切り捨てる(投票に行かない)ことは簡単ですが、その結果自分が思い描いていた人生と違っても、それを政治の責任にすることは出来ません。

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