乱立選挙が面白い?

昨日は地方選、迷いつつ投票してきました(2015.4.13)

 昨日は地方選で、埼玉県の私の住んでいる地区では県議会選挙が行われました。しかし配分された定数は1で候補者の顔ぶれを見ると、なんだかパッとしません。

 日頃この人たちがどんな活動をしているのかさっぱり不明。衆議院選や参議院選といった国政選挙では、党の方針がテレビ等で流され、その方針に則った方が推薦を受けて立候補をしていると考えられますので、特段個別に不祥事等がなければ、「まあこの人かな」と選択できます。

 一方身近なところでは市議会選挙も時々行われ、こちらは本当に地元に根ざした人が立候補しますので、場合によっては「あ〜、あの人か」と顔見知りだったりすることもあります。また市議会の動きなんていうビラが個別に配られることもあり、身近な選挙だと思えます。

 ところが県議会になると、地元の人らしいということは分かっても、普段ほとんど顔を見ることもなく、全然つながりを感じることが出来ません。

 しょうがないのでどこの党が推薦しているのかと見たり、選挙公報を読んだりしますが、「書くだけなら何とでも書けるよな」という気もします。

 その意味では「国会」や「市議会」での討議内容は、テレビのニュースや市の広報で随時知ることが出来ますが、県議会の討議内容や動きはあまり見えないなというのが率直な感想です。

 というわけで、投票したいと思える候補者がいなかったので、一時は「面倒だから棄権しようか」と思ったのですが、ふと思いついたのが息子の選挙権。

 今回の選挙が息子の初投票となります。というわけで、今回は「息子への投票方法教育」と割り切って、息子と共に投票所へ。

 私と同じような気持ちを持つ有権者が多いのか、投票所は閑散としていました。投票所入り口においてある選挙広報を再度息子に確認させ、簡単に投票方法をレクチャー。

 実際に誰に投票したのかは聞いていませんが、無事投票終了。自分で投票すると、その結果は多少なりとも気になるものです。開票結果を息子もテレビで見ていました。

 というわけで、「投票に行かないと1票の権利を放棄することになる」と身をもって教えた選挙ですが、この第1回目の投票行動が、その後の投票行動を左右する気もします。

 私の第1回目の投票は参議院選挙で、今もそのときの候補者名を覚えています。

 ちなみに県議選の投票率はなんと37.68%で過去最低。ひどいもんです。この投票率で投票総数の過半数を得た候補がいたとしても、実際にその方を支持した人は有権者の20%に過ぎないということです。

 そういった人たちが県政を担うわけですから、果たして県民の意向を背負った議会運営になるのか?逆に言えば、争点らしい争点もなかったので、県民は議会にそれほど期待していないということなのか?

 根本的には現職と対立候補という1対1の選挙区が多く、面白みにかけるという選挙制度そのものの欠陥もあるような気がします。有象無象の候補者が乱立するような選挙のほうが盛り上がるような気もします。
  
    
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