大義なき解散の行く末

2017.9.26

 昨晩は安倍総理の衆議院解散会見を見ていたのですが、何やら言葉はいろいろあるけれど、結局自分もしくは自民党の都合で解散を決定し、その後解散理由をひねり出したというニュアンスが感じられ、10分ほど見てチャンネルを回してしまいました。

 しかしどの放送局もこの会見の様子を流していて、そうでないものは独自路線のNHK教育テレビと、関東圏では東京12チャンネルだけだったような気がします。

 まあ大事なことですからNHKを始めとして、民放各局がこぞって中継する意味もよく分かりますが、なんだか民放各局の個性が感じられないなあと感じました。

 さて選挙の日程ですが10月10日公示だそうで、22日が投開票になるみたいで、結構忙しい思いをしている議員さんも多いのではという気もします。

 北朝鮮とアメリカが何やら売り言葉に買い言葉で激しいやり取りをして、ついに撃墜するぞという言葉も飛び出したようですが、そんな時選挙なんかしていていいのか、という気にもなります。

 ただ今の時期を逃せば、北朝鮮の情勢はさらに悪化する可能性もあり、その意味では重大な事件が起きないうちに体制を整えようという目的の解散だと言われれば、我々庶民が知らない水面下の様々なやり取りを行っているトップの判断なので、そういう理由もありかと言えなくもないです。

 しかしそれにしてもトランプさんと、北朝鮮の金正恩さんの互いの言葉のやり取りを見ている限り、性格がよく似ているのではという気もします。

 ちょっと意に沿わないことを言われると、言い返すもしくはやり返さないと気が済まないというように見えます。まあこの辺でいいか、という日本人的な発想は全く感じられません。

 しかしそういう現状を見て、「いやいやそれは言い過ぎだ」とは一言も言わず、「全くその通りだ」と安倍総理はトランプさんにエールを送っているわけですから、安倍総理も似た者同士だなという気がします。

 気が強い、鼻っ柱が強い、自分の考えだけが正しい、意見の違うものは力で押さえつける、という雰囲気を三者三様で強く感じます。

 このままにらみ合いだけが続いて最終的に何も起きなければいいのですが、マスコミは不安を煽るし、トップは一歩も引かないという姿勢を示していますから、それらを見守るだけの庶民は、実に無力だなと感じます。

 しかしそれでも、今回の選挙をうまく利用して、選挙結果に自分の意見を反映させるという行動は大事だろうなと思っています。

 ここ50年で起きたことがない気象災害が取りざたされていますが、今まさにここ50年来日本の近くで起きたことがない紛争?が起きようとしているように思えますので、今回の選挙の重要性は日本の将来を左右する可能性があるなと思っています。

 その意味では解散の大義は感じられないけど、現政権で良いのか悪いのかという選択を庶民が行える唯一の機会であり、これを有効活用しないといけないなと感じます。


表紙に戻る 選挙関連 テレビの必要性と選挙