老後を考えたら余計なものは買えません

ソニー、パナソニックが投機的水準に(2012.11.23)

 格付け大手のフィッチ・レーティングスによってソニーとパナソニックの格付けが投機的水準に引き下げられたみたいです。

 シャープほどではないにせよ、日本を代表するメーカー三者の格付けが投資不適格となったことを意味するわけで、これは大変大きな問題だと思えます。

 フィッチという会社そのものがそれほど影響力の大きい格付け会社ではないので経営に大きなダメージにはならないと関係者はコメントしているようですが、個人的には大きな影響力を与えるのではないかなと感じます。

 私はハワイ旅行が好きで、早期退職したにも関わらず、借金をしてでもハワイだけは1年に1回は行きたいと考えている人間ですが、ハワイにくる欧米人観光客が使っているデジカメ等の電子機器は、現在は圧倒的に日本製品が多いですね。

 ソニーとかパナソニック、オリンパス、ニコン等本当によく見かけます。つまり外国ではそれなりに信頼のブランドとしての地位を保っているのかなと思っています。また車もトヨタやホンダ、ニッサンの車をよく見ます。

 しかし最近の新聞記事を読んでいると、日本の電機メーカーの業績不振は相当ひどいんだろうなという懸念を持たざるを得ません。

 専門的に四季報等で会計状況を見たわけではありませんから、あくまで新聞記事を読んでいて感じるだけですが、海外で信用を得ても国内では売れないとか、海外も徐々に韓国や台湾製品に押されているという現状があるのかなと思います。

 新聞記事ではスピード感ある財務体質の改善が必要と書かれていますが、これは具体的に何を意味するのか?企業内努力と言えば、リストラや余計な設備の売却ぐらいしか思いつきません。

 ともかく物が売れないことにはどうしようもない。特にやはり基盤は国内だと思いますが、これだけ低賃金の不況が続けば物が売れないのは当たり前ですね。

 一時期テレビが売れましたが、あれは補助金制度があり、なおかつ無理矢理アナログからデジタルへの変更を強いられたため買わざるを得なかったという状況があります。

 つまりデジタルへの移行がなければ需要もそれほど大きくなかったわけで、ある意味強制的な経済効果だったなと思っています。

 一方今日の新聞ではスーパーの売り上げが八ヶ月連続で前年割れということで、今や高額な電器製品だけでなく、日常の品物も売れなくなりつつあるということのようです。

 寒くなってきて我が家は先日久しぶりに息子と私の冬物衣料を少し買い足しました。息子の場合は身長が伸びているので、昨年の物が着れなくなりました。私の場合は7〜8年使っていたジャンパーを買い換え。

 この買い換えも、息子と二人で衣料品店を5軒ぐらい周りました。たかだか一着数千円の買い物ですが、ほぼ1日かかりました。正直なところ流行の「ユニクロ」も我が家の基準では高級ブランドになりつつあるなと感じています。

 と言うような家庭がこれからも増えていくでしょうから、ともかく需要はますます減りますね。そういったことを考えつつ選挙に臨もうと思っています。


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