議員さんも、それを選んだ有権者も・・・

信頼を取り戻すための荒療治(2014.6.25)

 昨晩帰国しました。成田着9時過ぎ。旅行前日に宿泊したホテルまで行き、停めっぱなしにしてあった車に乗り込み、帰ってきたのが夜の11時50分。

 バンコクと日本の時差は2時間あるので、バンコク時間なら夜の10時ぐらい。さほど眠気は感じませんでしたが、ビールを1本飲んでベッドに入ったと思ったら寝ていました。当たり前ですが、体は疲れ切っていたのだと思います。

 寝る前に、留守中一人で生活していた息子と若干会話。特になにごともなかったようで安心。大学生なので一人で生活していけるだろうと判断していますが、心配は心配です。

 しかしまあ当たり前ですが10中8,9は問題ないわけで、むしろ心配なのは自宅を預かる息子ではなく旅行中の私の体調や、突然の事故との遭遇といったことかもしれません。

 今回は半年間デモや政治闘争で揺れ動き、最後はクーデター、夜間外出禁止令と、なんだか物騒な国というイメージがついていしまったバンコクに行ってきたわけですが、実際の街は、これまでの旅行となんら変わるところがありませんでした。

 街中で警官や軍関係者がにらみを利かせているなんていう状況はまったくありません。ただし、仕事で来ている人はともかく、観光客が激減したので、観光産業が大打撃を受けているなということはよく感じました。

 そのためか、逆に夜の飲み歩きはどこに行っても大歓迎で、私のような、人とのちょっとした交流を求めて出かける旅行者にとっては、今は良い時期だなと思えます。

 しかしそうは言っても初めてバンコクに行こう、なんて考えている人にとっては、やはり不安が先に立つ上に、危ないから行かない方が良い、と現地情報をうわさで知っているような、さまざまな人から忠告を受けると思います。

 一度失った信頼はなかなか取り戻せないというのが通説です。日本では民主党が信頼を失って以来、海江田さんががんばってはいますが、やはり民主党そのものへの信頼回復に至っていないような気がします。

 また維新の会の分党騒動も、有権者が信頼しようと思っていたのに、それぞれの議員さんが勝手なことを言い募り、最後は勝手に袂を分かつという結果になり、これも信頼回復は遠いなと思えます。

 さらにさらに、旅行に行く前に、「こんなこと言っていいのか」と率直に感じた都議会議員さんのヤジ。情けないとしか言いようがありません。

 帰国してあらためて新聞を読んで、かなり大きな問題になっていることが分かりましたが、「隠そう」「誤魔化そう」「ともかく頭を下げてやり過ごそう」という姿勢が見え見えで、多くの人が不愉快な思いを抱いていると思われます。

 実際には、今回の発言だけでなく、これまでもこういった相手を嫌がらせる恥知らずなヤジを繰り返してきた証拠のようにも思えますが、どうのこうの批判するより、私は以前も書きましたが、議会にテレビの民放を入れて、くまなく中継したらどうだろうかと思っています。

 刑事事件の取調べの可視化ということも話題になっていますが、議会でだれそれが不規則発言をするなんてことは、議長席の真上に議場を見渡せるようなカメラを1台据え付ければいいだけのような気もします。

 サッカーのワールドカップでもゴール判定にカメラが導入されました。議場でも不規則発言が目立つときはスイッチを入れて閲覧することが出来るようにしただけで、ずいぶん不規則発言は減るような気がします。

 しかしこんなことをしないとまともな討論が出来ない議会というのは、その議員を選んだ選挙民も含めて情けないとしか思えません。


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