万が一戦いになれば、犠牲は若者?

集団的自衛権、なし崩し的に閣議決定?(2014.6.28)

 公明党はどうしちゃたんでしょう?なんだか山口代表の発言が減り、北側代表が妙にテレビに顔を出すなと思っていたら、自民党の言い分にどんどん妥協。

 公明党は人を主体にした平和主義の政党だという認識がありましたが、いまや自民党の付録になってしまった感じがします。

 日本を取り巻く近隣諸国の脅威を安倍政権が感じているのかもしれませんが、その脅威は近隣諸国から見れば、もともと安倍政権の高圧な態度がもたらしたんだとも言えるような気がします。

 つまりちょっかいを出して、相手を怒らせ、相手が怒っているからこちらはそれに対応して暴力の準備を整えようという構図に見えてしまう面があるということです。

 しかし新聞記事等を読んでいいると、何もしなければ、確かに近隣諸国の中の一部の国は強硬手段に訴えてくる可能性があるようにも感じられ、「どうしたもんだろうか」と考えざるを得ないような気もします。

 ただ新聞記事が本当に客観的に事態を捉えているのか、日本と近隣諸国との関係を公平に捉えて記述しているのかと考えると、やはり記事内容は政権よりに傾かざるを得ず、ある意味徐々に世論操作が行われているようにも思えます。

 さてどうなるのか?何となく閣議決定されそうだというニュアンスが漂ってきたここ1週間ですが、その際のどさくさに紛れて当初の案をどんどん拡大解釈して、世界のあちこちに自衛隊?が送られることになるような雰囲気も出てきました。

 憲法9条の理念が根底から覆されそうな気もしますが、私のような政治の動きに疎い、法律論もあまり良く分からない人間にとっては、正直なところ、「そういった解釈も可能なんだ」と偉い人に言われれば「そんなもんか」と納得せざるを得ないような気もします。

 とはいうものの、現状の論議は自民党と公明党のやりとりだけで、他の政党の考え方や立場はまだ明白になっていないような部分が多すぎます。

 多数の人が知恵を絞って、これからの日本をどうするのか?と考えて出した結論なら、「従わざるを得ない」という気になりますが、一部の政党が、あたかも国民の代表者のような顔をして、内容のほとんどすべてを拡大解釈で決めてしまおうという姿勢には疑問しか感じません。

 選挙がないことをいいことにやりたい放題という意識も感じられますが、これが決まれば私の息子の年代になって、何が起きてもおかしくないと思えます。

 そうなったとき親としてどう考えるのか?安倍首相が親だったらどう考えるのか?と思ってちょっと調べてみたら、この方はお子さんがいらっしゃらないんですね。知りませんでした。

 だから親の気持ちが分からないとまでは言うつもりはありませんが、自衛権発動となれば若い人たちが前面に立つわけで、それは私の息子と同年代の若者であると考えると、「こりゃ大変なことだぞ」と思えます。


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