株価さえ上がれば良いのか?

異次元の金融緩和で円安、年金資金で株購入、庶民は?(2014.11.1)

 昨日は朝っぱらから妙に株が上がって不思議だなと思っていたのですが、原因を確かめる暇もなく午前中は仕事へ。金曜日ということで、久しぶりに平日90円の回り寿司を7皿ほど食べて帰宅。

 それでも90円とはいえ消費税を含めると700円近くになり、サラリーマンとしては贅沢な昼食だろうなと思っています。

 それはそれとして、帰宅してブログを書くためにコンピューターを立ち上げると何やら株価がぐんぐん上昇している。円安もわずかながら進んでいるようで、先日のアメリカの金融緩和終了宣言が今頃になって影響してきたのかなと不思議に思っていました。

 それにしても「相変わらず日本の株価は円安=買いというパターンから脱却できないんだな」と思いつつ、時計を見たら3時を過ぎていましたので、改めて株価を見たら、まあ無茶苦茶な上げです。

 私が現在保有している3銘柄、購入額合計80万円ぐらいの株も一気に上昇して、数字上は1日に3万円ぐらいの利益が出た計算になっています。

 しかし「円安と言っても、これはいくらなんでも上がりすぎだろう」と思って為替を見ると110円台から111円台になろうとしています。

 さらにヤフーニュースを見てようやく納得。一番大きなインパクトがあったのは、日銀のさらなる金融緩和。市場にさらにお金を投入するとのことで、このお金は年金生活者にはまったく回ってくる気配がないのですが、これによって機関投資家と資産家が動き出し買いに走ったということのようです。

 さらにニュースを見てみると、私は反対の立場ですが年金原資の一部を使って株式購入の割合をさらに増やすというメッセージも出されました。

 正直なところ、なりふり構わぬ株価対策であるとしか思えません。普段仕事をしている個人投資家は帰宅後にびっくりしたり喜んだりしたと思いますが、三連休の前といい、日銀と年金関係の動きが同時に出たことといい、明らかに意図的です。

 では何を意図しているのかといえば、表向きはデフレ脱却とか年金資産を増やすことだと宣伝されるのだと思いますが、早い話しが安倍総理が望んでいた「株価を上げて景気が良くなったように見せかける」ということに尽きるような気がします。

 折りしも、閣僚の不祥事が続々と判明し、景気は後退気味と噂され、北朝鮮との交渉はほとんど成果がなく、安倍政権の支持率は今後少しずつ減っていくのが確実になったと判断し、こういった行動に踏み切ったといえるのではないでしょうか。もちろん消費増税を行う足固めであるとも言えそうです。

 というわけで、いよいよ日本は国の体裁を保つためなら何でもやってしまう国になったという感想を持ちました。

 そんな中出来ることは何か?これまでもず〜っと考えてきたことですが、安倍政権の方針に乗っかるのは嫌だなと思いつつ、資産の減少やインフレによる価値の目減りを少しでも食い止めるためには余剰資金を少しでも生み出し、しょうがないのでさらに投資額を増やし、利益が出たらその一部を外貨に変えるという方法がいいのかなと感じています。

 ちなみに昨晩すでに口座を開いていたネット銀行で、ほんの数十万ですがドルを買いました。さらに今日は3月にハワイ旅行に行く予定があるので早めにドルを買いました。

 三連休後どうなるかはまったく予測はつきませんが、ともかく資産防衛のためにできる限りのことをしたいと思っています。


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