安全保障関連法案のニュースは?

NHKの夜7時のニュースの順番(2015.5.16)

 平和法案なのか戦争法案なのか定かではないですが、いわゆる安全保障関連法案と呼ばれるものが国会に提出されたようです。

 法案を提出する以前にアメリカに行った安倍総理が、この法案を夏までに通すということを確約したみたいで、「そんなのアリか?」と多数の人が思うのは当然です。

 このことについて、安倍総理は帰国後、「これまで何回も同じことを国会で提案しているので、アメリカと約束することはなんら問題が無い」という考えであると言っていました。

 しかし、だとすれば国会で何らかの形で主張した話題を、誰もが他の国に行って、すでに話題になっていることだから、これから決まるはずだと確約してよいことになり、「やっぱりそれはおかしいぞ」と思うのが当然だと思います。
 
 こういった手続き上の問題と法案の中身、さらには憲法解釈との整合性の他に、なぜこういった法案が必要なのかという必要性、さらにさらにこれが決まった場合の周辺諸国との関係、そして国内での自衛隊の扱い、軍備の増強や徴兵制の有無といった様々な問題が素人の私にも予想できるのですが、今のところそういった将来は、「より安全になる」という一言ですべて片付けられている印象があります。

 このことについて、今後対象となる可能性が高い若者の意識はどうなのか?ということも気になったのですが、もっとびっくりしたのは、昨晩7時のNHKニュース

 当然ながらこの問題が最初に取り上げられると思って注目していたのですが、何故か再び大衆受けする?ドローン問題が延々と取り上げられていました。

 確かに容疑者が起訴されたということは大きな事件なのかもしれませんが、安全保障関連法案に較べてどうなのか?

 さらに2つ目に取り上げられたのが「ブラック企業の名前を公表する」というもの。そして「志布志事件」。いずれも大事なことですが、安全保障法案が国全体にかかわることに較べると、レベルが違うように思われます。

 そしていよいよかと思ったら松江城の話が始まり、さらに葛西臨海水族館にマグロが戻ってきたというニュースになり、おしまい。結局一言も触れず。「えっ終わっちゃったの?」という感じです。

 もしかしたら9時のニュースで報道されたのかもしれませんが、「なんか変だぞ」という感覚はぬぐえません。意図的なのかどうかは私には判断できませんが、知りたいことが報道されなければ、ニュースの意味がありません。

 民法のニュースでは、国会周辺でリポートしている様子が放映されていましたが、私にはそのおしゃべりの内容より、国会周辺が騒然としている様子が気になりました。

 大変な事態が起きているのだと思いますが、その実態を知らせずに沈黙しているとしたら、これまた報道のあり方として、さらに大変な事態になりつつあるのではという危機感を覚えました。(私の勘違いかもしれませんが・・・)


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