2016年度概算要求額

膨張する国家予算、株は大幅下落(2015.9.1)

 政治家はもうやめると宣言していた大阪の橋本市長が、突如新党を旗揚げすると言い出しました。まさに舌の根も乾かないうちに・・・という感じでびっくりです。

 この人の日頃の言い分を聞いていると、自分だけが100%正しいと信じているような言動が多く、それ以外の考え方は一切認めないという姿勢を強く感じます。

 それがカリスマ的で良いと評価する人もいると思います。ある意味リーダー性や実行力があると評価されているのだと思います。私もある時期は「なかなか分かりやすくて格好良い発言をする人だな」と思っていましたが、なんらかの長という役職につくようになってからの発言には疑問符がつくようなことが多く、今は変な(不思議な)人だなと思っています。

 今日の毎日新聞朝刊には、31日の安全保障関連の反対デモについて、ツイッターで「たったあれだけの人数で国家の意思が決まるなんて民主主義の否定だ」と書いたそうですが、どうにも解せません。

 私から言わせれば、質の低下した自民党議員が、国会内のたったあれだけの人数で安全保障法案をごり押ししようとする姿こそ民主主義の否定だと思えます。

 政治家の意思、行動は多数の庶民に勝る、ということを言いたいのかも知れませんが、傲慢にしか思えませんでした。

 さて国会が安全保障関連法案の審議でごちゃごちゃやっているときも、庶民はその日の食い扶持を稼ぐために日々仕事に励んでいるのだと思います。

 さらにようやくの思いで得た収入ですが、納税の義務により、その一部が容赦なく取り立てられ、国の運営予算として利用されています。

 今日の新聞には、2016年度の概算要求額の概略についての記事もありました。要求総額は102兆円だそうです。その数字から、国家予算を少しでも減らそうという発想は微塵も感じられません。

 確かに新聞にも書かれていますが、年金・医療費の総額が29兆円近い額になっているという現実を考えると、やむを得ないのかなと思ってしまいますが、昨年比で増えたのは6748億円ということで、政策に伴う経費の要求総額が約3兆円増えたそうですから、それに比べればという気もします。

 しかし日本国民の年金医療費の増加額が6748億円だとしたら、国立競技場の建設費の当初の2500億円とか修正後の1500億円という数字がいかにとんでもなく大きな数字だということもよく分かります。ましてやオリンピック後の維持費まで考えると、本当に採算が合うのか疑問です。

 さて、そんな中、中国の景気減速の原因という主旨の番組をNHKがクローズアップ現代で取り上げていましたが、番組の解説を聞きながら、この番組の主語は中国だけども、日本に置き換えてもまったく同じだなと感じました。

 実際今日の株価も日経平均が500円ほど下がりました。他国の心配をしている場合ではないような気がします。是非見ていただければと思います。


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