予想外の展開なのでは?

日銀のマイナス金利が高齢者を直撃(2016.2.6)

 昨日は午前中が非常勤の仕事でした。午後は家で静養。のんびりしているうちに、このブログの更新を忘れていました。代わりに今日書いています。

 書こうと思ったきっかけは、今日の毎日新聞1面の見出し。「3大銀 定期預金金利下げ」という見出し。前回の記事で憂えていたことが現実になったようです。

 記事を読んでいると、定期預金の金利が下がり、普通預金の金利である0.02%に限りなく近づくそうです。と言うことは定期預金も普通預金もほとんど金利が変わらないということであり、定期預金という意味がほとんどなくなったと言えそうです。

 そもそも定期預金と言うのは、預金者側からは、一定の期間銀行に預けますから、その分頑張って利息をつけてね、という願いを込めたものだと思います。

 つまり利用者側は利便性を放棄して銀行に夢を託しているわけですが、それがまったく意味をなさず、単に一定期間解約することができないという拘束力だけが残ることになります。

 実にばかばかしい話だなと思いますが、ではそれよりほんの少し金利が高いと言われているMMFに預け替えようと思っても、今度はMMFも販売停止になりそうですから、利便性の高い安全な資産と言う意味では、普通預金しか道が残されていません。

 だとすると資産を増やすために投資をするしかないか、という気持ちにもなりますが、マイナス金利になったのになぜか円はドルに対して円高傾向になっています。

 普通なら、マイナス金利で日本経済は弱いという判断になり、円安が進むというように思えたのですが、現実は全く逆の動きをしているように思えます。

 そのうえ、円高になったせいで株式も連日の下げで、ようやく少し戻してきたと思っていた私の株も、また元の額に戻ってしまいました。

 この下げはどこまで続くのか。ある意味株をやっている人や一部の経済雑誌は最後の買場とはやし立てるのだと思いますが、当然ながらさらに下落するというリスクもあります。

 普通預金では資産は全く増えない。さりとて投資はもっと危険。そう考えると、ますます将来に希望が持てなくなって、消費を控えるという気持ちが強くなり、景気はさらに落ち込むようにも思えます。

 まさに負のサイクルに入ったのではと言う気がします。そしてそのきっかけになったのが日銀のマイナス金利だとすれば、黒田総裁も頭を抱えているのではと言う気がします。


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