世界的に庶民の不満が高まっている?

イギリスはEU離脱を選択、激動の時代が始まった?(2016.6.24)

 年金暮らしの利点は1日中家で過ごすことができるというものですが、今日は早朝からイギリスのEU離脱問題で盛り上がっていて、個人的には舛添都知事さんの辞任劇より興味深いなと感じていました。

 とはいうものの、人間というのは割と保守的なところがあるので、最後は残留で決定するのではと勝手に予想していました。そうなれば、行き過ぎた円高も多少是正され、それによって株も上がるのではと期待していたところがあります。

 ところが開票速報が流れるたびにじわりじわりと離脱派の票が増えていき、為替は100円を突破。株式市場も大幅な下げとなり、私が保有していた株も大幅下落という結果でした。

 昼前に損切りをしていれば、被害は多少防げたのかなという気もしますが、なんかことが起きるたびにオタオタして売買を繰り返しても、手数料ばかりが嵩むだろうと思って静観。

 結果は1日で記録的な損失となりましたが、もともと余裕資産の範囲内で売買するという事を心がけているので、家計破綻、一家離散と言った状態とは無縁です。

 しかしそれはそれとして、改めて離脱派が多くなったのはなぜだろうと考えると、やはりイギリス国内で生活が追い詰められている人が予想以上に多いんだろうなという気もします。

 残留派には年寄りが多く、離脱派には若者が多いというニュースもありましたが、変化を嫌い、今自分が持っている資産を守ろうとする高齢者としては当然かなという気もします。

 一方、これは想像ですが、職がない、就職が厳しい、賃金が安い等々の不満を持っている若者が、「これ以上我慢できん」と思って投票した、という事もありそうな気がします。

 さて、世界的に影響を及ぼしたEU離脱問題ですが、日本は参議院選挙を控え、今後どんな影響が出るのか?円高で株が下がり、さらなる不況が押し寄せるという事も考えられます。

 そのしわ寄せは、私たちシニアよりも20代から40代の方たちに大きく影響しそうです。その意味では、政権選択ができる今回の選挙は絶好のチャンスであるとも言えそうです。

 だとすればシニアよりも若い方たちの投票率アップが望ましいなと思っていますが果たしどうなるでしょうか?

 イギリスは大きな変化を選択し、アメリカでは、これまで類を見ないような型破りのトランプさんという方が大きな支持を得ています。

 世界的に庶民の不満が高まっているようにも思えます。そういった動きや感情に、既存の古い考え方の政治家たちは翻弄されているようにも見えます。

 日本では舛添さんが、法的には問題ないのに公私混同がひどすぎるという理由で辞任に追い込まれました。さらに今日は都議会がリオの視察を辞めるなんて言うニュースも出ています。

 経済的にも政治的にも、激動の時代が始まったのでしょうか?面白いと言えば言い過ぎかもしれませんが、同時に自己防衛の方策も考えておかないといけないなと思っています。


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