手数料で儲ける

バーゲンセールで人は集まりますが売れていません(2016.8.17)

 新聞の折り込みチラシに夏物バーゲンセールの案内が入っていましたので、先ほど買い物ついでに行ってきました。チラシには在庫処分のためという文字が出ていて、ポロシャツやTシャツが1000円程度からとなっています。

 割とまともなものを売る店なので、「1000円なら安いや」と思って見に行ったわけですが、行ってみると会場にはおばちゃん多数。ご主人のためかと思いますが、必死に物色。

 私もその中に入って、最近増えつつある赤っぽい、少し派手目のポロシャツを探しましたが、「これなら」と思うものはサイズがSだったりLLだったり。

 逆にMもしくはLというサイズだけに絞り込んで探すと、なんだか田舎のおじさん(私のことですが)が畑仕事で着るような地味なデザインしか残っていません。メーカーはある程度聞いたことがあるブランド名ですから、早い話が売れ残りの処分ということで、在庫処分と言うのは間違いではなさそうです。

 しかし周りでおばちゃんが袋をガサガサ言わせながら物色していたり、次々と商品が売れるという状況に直面すると、なんだかここで買っておかないと損するという強迫観念?みたいなものが生まれてきます。

 幸いなことに、このあたりのおばちゃんは割と家計管理がしっかりしているようで、さんざん袋をいじくりまわして、必死になって買いに走るという姿はあまり見かけませんでした。

 私も一応は物色しましたが、今実際に持っているポロシャツやTシャツのことを考えると、よほど気に入ったデザインの物が安い価格で提示されない限り買わないだろうなと思います。

 年金暮らしですから当たり前の感覚かもしれませんが、今更新しいものをさらに買いそろえてどうするんだ?という気持ちもあります。

 まあそんなわけで、多くの高齢者は在庫処分やバーゲン、セールといった言葉に関心を持つものの、なかなか実際の購入には至らないという現状がありそうです。

 これだけ毎日のように健康不安を助長するようなCMを流し、週刊誌は常用している薬への不安を煽り、さらに社会保障費は増加の一方だから今後の生活はますます厳しくなるという予想が出ていますから、堅実に将来を考えている人は、そう簡単に浪費はしないと思います。

 ということが背景にあるためかどうかは不明ですが、浪費しないなら無理やりふんだくろうと考える人がいるわけで、今日の新聞にはゆうちょ銀行間の送金手数料を一か月4回目以降は123円の手数料を取ることにしたそうです。

 100万預金して1年間預けて8円程度の利息が付きますから、123円は1500万円程度の1年間の利息と言うことになり、「そりゃないだろう」という気がします。

 またビールの税金も変更になるようで、安いビール(発泡酒や第三のビール)を愛飲していた人は今後負担が重くなりそうです。(もしかすると通常のビールは少し安くなるかもしれませんが)

 というわけで、浪費しないなら無理やり税金や手数料の形でお金をむしり取っていく、という姿勢の企業が増えそうで、同時に歳入不足の国家財政についても何らかの税金が創設される可能性もあり、節約してもその分だけ強制的に出ていくというシステムになっていきそうです。(節約しなければもっと悲惨な状況になるとも言えます)

 しかしそうなるとますます財布のひもは固くなるという悪循環になり、結局経済は落ち込むことになるような気がします。ではどうすればいいか?毎度のことながら名案は浮かびません。やはり空から大量のお金をばらまくしかないのでしょうか?


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