海外移住と医療

あけましておめでとうございます(2013.1.1)

 あけましておめでとうございます。バンコクで深夜まで夜遊びをしていたら、日本に戻ってもその時の時差感覚がまだ残っているらしく、夜11時になっても眠くならず、昨晩は10年ぶりぐらいに除夜の鐘を聞いて、カウントダウンを楽しみ、年越しのインスタントラーメンを食べました。

 インスタントラーメンはバンコクのおみやげで、たぶん一袋20円ぐらいだと思います。パッケージにはトムヤムクン風味と書かれていて、ご存じの方もいると思いますが、ものすごく辛いです。

 通常のラーメンのように、一片にほおばると口の中が真っ赤に焼けただれるようなショックを受けますので、麺を数本ずつ口に運び、なんとか完食。唇と喉がピリピリするので、水を大量に必要とします。最近は日本でも売られていると思います。

 それにしても安い。物価の違いは大きいです。我々が遊び回る、日本人や欧米人の多い場所では、日本の物価の半分ぐらいの感覚ですが、いわゆるタイの人が日常生活を送るために使っている生活用品や食べ物は、日本の物価の10分の1ぐらいではないでしょうか。

 スーパー等で一ヶ月働くと、その給料が日本円で20000円弱だそうですから、確かに一桁違うなという感じです。

 先日も書きましたが、その物価の差をあてこんで、老後は海外でと考える人も多いわけですが、先日テレビでフィリピンに移住した人の様子を知らせる報道がありました。

 いつもコメントを頂いているマッキーさんからも以前御指摘を頂きましたが、もしかしたら再放送かなと思ってみていました。感じたのは、やはり物価の差は享受できるものの、最後に問題になるのは医療面のようです。

 出かけるときは健康体で楽しむぞ、という気持ちでいるのだと思いますが、70歳を越えてくれば誰でも少しずつ体が動かなくなってきます。

 それでも日本にいればそれなりに医療体制が整っていて、医療費も医療保険が大部分をカバーしてくれると思いますが、海外に住民票まで移してしまうと、日本の医療保険の適用は受けられず、実費で海外の病院に支払いをせざるを得ない、ということのようです。

 移住を決意する前に、どうしてそこまで考えなかったのかな、というのがテレビを見ていて感じたことです。数年先なら見通せるけど、10年20年となったらとても見通せない。

 「だから考えないようにしている」という考えでは、海外移住はもちろん、現在の日本社会では老後の生活が厳しくなる一方だと思います。例え分からなくても分かる範囲で、将来のリスクや予想をすることによって、今現在の生活が身の丈にあったものかどうかが分かります。

 とはいうものの、私もフルタイムで働いていた40代の頃は、退職金制度がどうなっているかな、ぐらいの関心はありましたが、いくらぐらい年金がもらえるのかとか、医療介護事情はどうなっているのか、なんてことまでは関心がなく、「きっとどうにかなるだろう」と思っていましたから、あまり偉そうなことは言えません。

 しかし現状の日本社会を見ていると、少しでも早く将来のリスクに気がついて、それに対して対処できる方策を早め早めに考えていくことが、老後生活を破綻させない秘訣のような気がしています。

 そのために政治の動きを注視して、身の回りの人とのコミュニケーションを大事にする姿勢が必要かなと考えています。


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