実生活に近い滞在と海外移住

観光から滞在、そして生活者への気持ちの変化(2015.3.23)

 楽しかったハワイ旅行の、遂に明日が帰国日です。いつもなら「もっと長く滞在したい」という気持ちが出てくる頃ですが、今回は何故かそういった気持ちがあまり起きません。

 「またすぐに来れるさ」という気持ちと、「レンタカーを使わずに、一人で回れるオアフ島観光はほぼ回り尽くした」と感じているからかもしれません。また一人旅の寂しさを意識している部分もあるように思います。

 しかし、もしかしたら、ようやくハワイへの旅行者という感覚から、この先さらに来るならハワイで生活すると言う次の段階に気持ちが移行しつつあるのかなという気もします。

 ハワイに来始めた頃は、見るもの聞くもの全てが初体験ですから、ともかく自然の素晴らしさと人の優しさに感動して、「また来るぞ」という気持ちが強くありました。

 その後ハワイ渡航歴も10回を越えるようになると、オアフ島での観光地はほぼ行き尽くし、より違った意味でのハワイ滞在を求めるようになり、それが「ハワイで暮らす」という感覚かなと思っていました。

 しかしハワイで暮らすと言いながらも、実際にはあちこちのさらにディープな観光地を求め、おいしい店を探し、夜はバーラウンジで酒を飲むという生活ですから、「物価が上がった」と嘆いてみても、それは所詮観光客としての視点です。

 15回を越す頃になると、それ以上新しい観光地という部分はさらに少なくなり、私自身もこういったコンドミニアムの部屋でブログを書いたり、夏ならワイキキのビーチで水浴びをするという時間が増えていきます。

 そしてすでに今回はたぶん20回を越えていると思うのですが、オプショナルツアーを使って割と意欲的にあちこち見て歩き、ようやく「観光」という気持ちが薄れつつあるなと感じるようになってきました。

 そうなるとその先にあるのは、より長い滞在と、より実生活に近い滞在となり、もはや観光ではなく生活と言うことになるのかもしれません。

 個人的には、ハワイに来ると血圧が下がり、アトピーの症状は軽くなり、喘息症状はこれまで全く感じたこともがないので、ただただ単純に生活するだけを考えるような滞在が理想なんだろうなという気もします。

 つまり海外移住というのは、そういった心境になったときに初めてその必要性が見えてくるのかなということです。とはいうものの、帰国すればまたすぐに「ハワイに行きたい」という気持ちが強くなり、せっせと現地の観光情報を集めるのだと思います。

 健康寿命が尽きるまで後10年ぐらい。年間1回来たとして後10回。その10回にどんな楽しみがあるんだろう?と暮れゆくワイキキの風景を眺めながら、若干センチメタリックな気持ちになっています。



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