観光地の国際化と日本の少子高齢化

少子高齢化の行く末は人類の消滅?(2015.8.26)

 伊東市の温泉旅館にいます。昨晩は大東館という、老舗の旅館。1泊朝食付き。今日は東栄ホテルだったでしょうか。今は「アイオラ」という名前のこれまた老舗の旅館で、1泊2食付き。

 前者が6000円強、後者が11000円弱。両者ともに温泉かけ流しで、地下から勝手に温泉が湧き出ているようです。

 昨晩は伊東市街の「大海」という和食レストランで「刺身定食」1700円と生ビール600円で夕食。節約するために、麦とホップと焼酎も若干持参しているので、お店ではあまりアルコールを飲まないようにしています。

 500円程度の牛丼や、普段私が夕食のためにかけているお金を考えると、「高い!」という評価になりますが、埼玉の自宅近辺では食べられないような新鮮な刺身ですから、その価値は大きいです。

 しかしお店に入ってびっくりしたこと。家族経営の店だと予想していましたが、迎えてくれたが65歳前後の奥さん。マスターは70歳前後で、昨日は客が少ないだろうと予想して、お手伝いの若い子は呼ばなかったようですが、「やっぱり少子高齢化が進んでいるなあ」と心の中で思いました。

 次にメニューを見てびっくり。日本語、英語、中国語、ハングルの4種類で記載されていました。実際、この店に来るときも路上でロシア系と思われるような美しい女性が二人、地図を見ながら私の目の前を横切っていきました。話し言葉が英語ではありませんでした。

 ここですかさず、「どこに行きますか?私が案内しましょう」なんて言えれば格好いいのですが、小心者の私ですから、もちろんそんなことはしません。

 というわけで、飲みながら「外人さんは多いんですか?」と聞いたら、「いやあ、やたら来ますねえ」という話で、先日は中国系の人が10人ぐらいで、日本酒を次々と空けていったけど、全然酔っていなかったと驚いていました。

 さて今日は石廊崎までドライブしましたが、その昔石廊崎灯台に至る途中にあった「熱帯植物園」はすでに閉鎖。建物や温室は朽ち果てつつあり、以前何回か来たことがあるだけに複雑な思いでした。

 今は石廊崎灯台に行くためには遊覧船乗り場(今日は強風で欠航)から歩かざるを得ず、往復40分ぐらい。この駐車場の料金所でも出てきたのは私と同年輩かそれ以上のおばさん。

 灯台に至る道の途中は、両脇に温帯?の植物があふれていましたが、どのくらい手入れをしているのか?今後少子高齢化が進んで、こういった場所の手入れができなくなれば、草木はすぐに遊歩道を覆いつくします。

 ということは、やがて日本各地の観光地が、樹木の生い茂った秘境のようになるかもしれないなと感じました。

 今朝朝食を食べながら朝刊を読んでいたのですが、少子高齢化を憂えている人が9割ぐらいいるというようなことが書かれていました。

 みんな心配しているけど、いざ子育てをしようとすると数々の困難が予想され、それよりも子供なしで気楽に生きたほうが良いやという気持ちが強いため、日本の将来は不安だけど自分では子育ての自信がない、余裕がないという若い夫婦が多いのかもしれません。

 さてどうなるのか?大げさなことをいえば、今は日本が少子高齢化の最先端にいますが、やがてそれは追随する国でも似たような現象がおき、人類という種は、少子高齢化で自然に消滅していくというSFのような考え方もありそうだなと思えます。


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