旅行者のステータス

2017.11.18

 14日からバンコクに来ています。こちらは例年に比べて気温も数℃低いように感じられ、昼間は暑いものの、夜は過ごしやすいです。

 最初に宿泊したのが、バンコクでは中高級ホテルに分類されている「ランドマークホテル」という老舗ホテルです。1泊が1.5万弱で私としては破格の高さのホテルです。

 というのもバンコクでは日本のビジネスクラスのホテルが1泊4000円ぐらいから宿泊できるからです。

 しかし22階の部屋から下界を見下ろしているとそれだけで気分がいいものの、1.5万近い価格に比べると、その他の点でコストパフォーマンスは悪いなと感じています。

 今は2つ目のホテルに移動しています。こちらは1泊が7500円程度のホテルですが、ホテル全体の雰囲気としてこちらの方が居心地が良いです。

 結局相性ということなのかもしれませんが、食事場所や男女関係等、あらゆる場面で成立していますね。お金の有無というか大小は、その自由度を広げるような気もします。

 旅行中に毎回感じるのは、横軸に資産の大きさ、縦軸に自由度を考えると、そこに描かれるグラフは、単純に比例関係の直線ではなく、S字型になりますね。

 つまり資産があまりに少ないと、多少その資産が増えて自由度はほとんど増えませんが、ある境を越すと、旅行や生活はどんどん楽になるということです。

 ところがそういった資産がある点に達すると、その自由度が得られるカーブは徐々に緩やかになり、多少資産が増えても旅行や生活の自由度はほとんど変わらないということになります。

 だとすればそういった転換点は年収や貯蓄がいくらぐらいで訪れるのかということになるわけですが、私の感覚では、65歳以降は年収(年金)120万ぐらい、貯蓄が500万以下が、下流老人に転落するかどうかの転換点かなという気がします。

 一方、年収(年金)が360万ぐらい、貯蓄が2000万ぐらいあればまずまずの老後をおくれ、その先は年収が500万、貯蓄が数千万あっても意識はそれほど変わらないかもしれませんね。

 ただし、65歳を越しても、年収が1000万以上、貯蓄も1億以上ある人もいると思われ、そういった人たちの経済感覚は庶民とは異なっているだろうなという気もします。

 というわけで、老後の年収が120〜360万、貯蓄が500〜2000万ぐらいの人が、収入と生活の自由度が比例関係になり、お金がもっとあれば楽しい生活が送れるかもと思いつつ、逆に人生そのものを楽しめるのかもしれません。

 旅行はそういった自分自身のステータスを確認できる良い機会ですね。選んだ交通機関、宿泊する場所、訪れる観光地、食べ物すべてがその人の生活実態やグレード、ステータスを表しているような気がします。


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