消費税を上げて負担増とは?

「医療、強まる負担増」?(2015.1.9)

今日の朝刊の記事ですが、「医療 強まる負担増」という見出しが出ています。「どの程度負担が増えるのか」と思い読んでみると、

@ 入院食の自己負担を段階的に引き上げ、1食260円から460円にする

 ちなみに現在の65歳未満の入院患者の食費は1食640円だそうで、このうち380円が保険で賄われているそうです。ということは入院すると1日の食費が1920円かかっていることになります。一ヶ月にすれば約6万。

 我が家の私のアルコール代や昼食代、息子の朝と夕食代を含めた食費の総額が45000円ぐらいですから、それより多いということになります。

 実際にはこの640円の内訳が、食材費と人件費になっていると思われるので、こういった額にならざるを得ないのかもしれません。また病院という環境では、特別な制限食を作る必要もあり、それによって1食あたりの価格も上がってしまうのかなとは思います。

 しかし巷では牛丼が300円前後で売られているわけですから、いくら栄養バランスを考えた食事だとしても、金額的には結構贅沢な食事だなという感想しか浮かびません。

 今日の私は新春初仕事だったので、昼は回転寿司でお祝い?に6皿食べて600円ぐらい。そう考えるとやっぱり病院食は高すぎるようにも思えます。

 その病院食の自己負担を倍額近くに増やすということですから、これまた大きな影響が出そうです。今は260×3×30=23400円。しかし460円になれば、これが41400円。特に高齢になって、高額療養費の適用を受けるような患者さんの中で、払えない人が続出するかもしれません。

 
A 後期高齢者の保険料を1割負担から3割負担に戻す

 私は84歳の母親と一緒に月1回、近所の診療所に行き薬をもらってきますが、私の費用が2500円前後。母親はいつも1000円前後です。薬は母親がたぶん5種類ぐらいもらっているのではと思いますが、1割負担なので、こういった差が出ます。

 しかし3割負担になれば、たぶん3000円を越すと思われます。当然年金の収入しかありませんから、差額の2000円は食費等を切り詰めるしかありません。

 もともと3割負担だったのを特例で1割にしたのだからという理屈のようですが、収入額が限られている中での負担増は厳しいだろうなと思えます。

 他にも変更になる部分はあるようですが、要は金がないから負担を増やすというだけです。しかし金がないから消費税を上げたのであって、消費税を上げて、さらに自己負担を増やし、その上円安で物価高となっては、踏んだり蹴ったりを通り越しているようにも思えます。

 新聞記事は改革骨子案ということで、これから国会審議が行われるようですが、どんな議論になるのか?特に若い人への保険料負担もさらに増すみたいですから注目する必要がありそうです。


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