子供は親の面倒を見切れない?

子供に迷惑を掛けたくない高齢者の増加(2015.5.11)

 今日は更新が夜になってしまいました。理由は明らか。午前中母親及び母親と一緒に同居している妹と一緒に、かかりつけの診療所まで送迎をしたからです。

 こういったことが月に最低1回あります。また80台半ばの母親が突然「体調が悪い」と電話をかけてくるときもあり、そのときは救急車さながらに、我が家から5分の実家に車でかけつけ、病院まで連れて行きます。

 当然ながら私も同じ診療所に通い、高血圧と以前大変な目にあった痛風の治療薬を処方してもらっていますので、結局親子3人が一ヶ月に1回ゾロゾロと診療所に出向くことになります。

 母親の場合は年相応で、痛いだの血圧が高いだの、めまいがするとか、医学的には「不定愁訴」と呼ばれるような、健康上の様々な体調不良を感じるようで、大量の薬を処方してもらっています。

 それでもかかりつけの医師は、無理矢理薬を出すというようなことは無く、無愛想で無口な医師ですが、割と患者のことを気遣っているようです。

 というわけで、私自身、50代になった頃から誰もがそうなるように、親の面倒を見ないといけない年代となりました。幸いにも妹が同居し、さらに母親本人も特に認知症等の症状も無く(妹が同居しているせいもあるかなと思っています)、とりあえず日中は一人で問題なく生活しているようなので助かっています。

 ただ上に書いたように、ときおり体調不良を訴えるときがあり、これについては早期退職をして良かったなと思っています。

 私が非常勤講師の仕事しかしていない理由の一つも、この母親の存在があるからですが、こういった環境は、現在日本中で進行しているんだろうなと思っています。

 少子高齢化と言い、老人が今後も激増するわけで、その激増する群れの中に私も含まれています。一方、今は50から60歳になった私のような子供たちがこういった高齢者の面倒を見る余裕が若干ありますが、私が20年後82歳になったときどうなっているかと不安に思っている60代のシニア世代も多いのではないでしょうか?

 だからこそ、早朝や夕方に近くの河川敷に行くと、60代や70代と思われる人たちが、ある意味真剣にウォーキングをしているわけです。

 つまり「できれば出きるだけ長く自力で生活し、子供たちに迷惑を掛けたくない」と考える高齢者が増えているということだと思います。

 私自身も妻を失い、子供は息子一人ですから、出きるだけ金銭的にも体力的にも息子には迷惑を掛けたくないという気持ちがあります。

 ではどうするか?ともかく何よりも自身の健康や体調維持です。そのために運動、睡眠、食事、規則正しい生活、そして出来るだけお気楽に楽しく暮らすというのが必須だと思っています。


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