70代以降の医療費は間違いなく増える

2017.1.30

 今日は妹が年金の手続きをするということで、混みあわない朝の9時に市役所まで送迎。窓口は空いていたようで、10分ほどで終了。その後年金事務所に行くというので、最寄り駅まで送迎。

 実家の母親と私がすでに年金暮らしに入っているわけですが、これで数年後もしくは5年後ぐらいに妹も年金暮らしに入ることになり、いよいよ我が家は息子を除いて誰もが年金暮らしということになります。

 妹の場合は、30代ぐらいまでは正規の従業員ではなく、パート労働でしたので、もらえる年金はたかが知れています。そうなると老後の暮らしが・・・・ということになります。

 幸いにして家はありますので、生活費だけあればよいということになり、その条件は私と同じです。つまり月10万円あれば、食っていく分には困らないということです。

 しかし月10万円では、現にこの額で生活している人には申しわけありませんが、余裕はほとんどありませんから老後は行きていくだけということになりそうです。

 私はそこにプラスアルファを考え「ときめき」を感じたいなと思っているわけですが、男女交際や旅行の他に、ちょっとした趣味を楽しもうと思ったら月5万ぐらいの上乗せが必要だなと思っています。

 その意味では最低240万ぐらいの年収がないと、潤いのある生活は出来そうもないなと最近感じるようになりました。

 一方年齢が重なれば重なるほど、ときめきを求めて支出するお金は減っていくと思われますが、不幸にして病気になったりする機会は増え、さらに健康を維持するために必要な日々のお金は増えていくことが実感として分かってきました。

 私の母親は80代の最後の方まで来て、幸いにして認知症の症状もなく、何とか妹と一緒に生活をしていますが、今年のように寒い冬は風邪をひいたり、血圧が上がったりして、本人は年だからとあきらめていますが、やはり月に数回の病院通いは欠かせません。

 しかも先日は、寒いので雨戸を閉めようと思い窓枠に手をかけて閉めようとした瞬間、胸に痛みが走ったということで、どうやら肋骨に亀裂骨折が入ったのではと思われます。

 というわけで、普通に生活していても突如体に不調が起き、それによって医療費が必要になるということが、日常化してきました。逆に言えば、いつも手元にいくらかのお金を置いておく必要があるということです。

 老後の生活費はいくらぐらいかということがネットでもよく話題になっています。先日はファイナンシャルプランナーのテキストに書いてあった、単身者は現役時代の50%、夫婦は70%という数字を書きましたが、もしかしたらこの見積もりは甘いかもしれません。

 もちろん60代ならこの見積もりで良いのだと思いますが、70代では足りないということになるかもしれません。もちろん相対的に70代は生活費が減るわけですが、それ以上に医療費が増える可能性があるということです。

 この辺りはその年齢になってみないと分からないわけですが、50代で予想する60代、60代で予想する70代の出費は常に予想を数割上回ると考えた方がよさそうだと思うようになってきました。

 であるならば、これまで私が想定していた老後のシミュレーションは、再度きちんと見直さないといけないなと思うようになっています。

 すでに年金額は確定していますので、収入の方はほぼ確定です。一方支出の方は、家計簿から生活費の目安はついています。不確定なのは医療費ですが、これまではこれまでと同じ程度の支出と考えていました。

 しかし昨年鼠蹊部ヘルニアとくも膜下出血を経験し、どちらも想定外の病気でした。今回は手持ちの資金で何とか乗り越えましたが、これが別の長期療養が必要な病気になるとどうなるのか?

 母親にも同じようなことが起きれば、高額療養費制度があるとはいえ、我が家の資産はひたすら減っていくことになります。その意味では「ときめきを求めて」なんて悠長なことは言っていられない状況なのではと心配になってきました。

表紙に戻る 老後の健康(2) 医療崩壊のタイムリミット