「働け、もっと働け、死ぬまで働け」
ビスマルクの名言です

2017.9.4

 いつもより早い時間帯にこれを書いていますが、この後2時半過ぎにハワイに向けて出発します。昨年8月下旬の深夜に突如クモ膜下出血を患い、生まれて初めて救急車を要請。

 大学病院に着いた頃は意識もない状態で、手術はされるがまま。通常は太ももから細いチューブを血管内に通し治療をするそうですが、私の血管は動脈硬化が進み、曲がりくねっていたようで、手首の血管からチューブを挿入。

 「大変な手術でもう二度とやりたくない」と、あとで主治医から言われましたが、とにかく処置が早く、手術そのものもうまくいったようで、ある時突然ベッドで覚醒。

 それが今持って、手術の翌朝だったのか数日後だったのか判然とせず、その後しばらくはベッド上で寝起き。立ち上がると激しいめまいを感じたり、食事の味に違和感があったり、時々呂律が全く回らなくなったりと、命はとりとめたもののいわゆる高次脳機能障害に悩まされました。

 その後体調がよくなるにつれ、ベッド上で起き上がる、車いすに移動する、歩行器につかまって移動する等、少しずつ活動範囲を広げ、病院内のリハビリ施設へ行くこともできるようになりました。

 当初は筋肉の衰退からか、便秘や腰痛にも悩まされました。初めのころのリハビリは、正直「なんでこんなことをやらされるんだ」と思うような、数を数えたり、車いすから立ったり座ったりの繰り返しでしたが、どうやら手術後の知的な回復と運動機能の回復が期待されていたようです。

 というわけで、あれからすでに1年。もうあんな経験はこりごりだと思ったので、動脈硬化が進むようなアルコールと油濃い食べ物は控え、朝晩にストレッチを行い、週2回お世話になったリハビリ病院でストレッチと筋トレを続けています。

 その間、車を使って日帰り旅行、電車を使った日帰り旅行、さらに1泊旅行、数泊旅行と徐々に行動領域を広げてきました。そしてすでに書いたように、8月下旬のMRI検査でも異常がないことが分かり、まあ見かけ上完治したという領域まで来ました。

 ただし高次脳機能障害は相変わらず感じているので、無理はできないなとおもいつつ、この1年間「行きたい行きたい」と思っていたハワイに、ついに行くことを決断。

 その出発があと1時間後ぐらいに迫っています。ハワイは行きが夜行便となり、どうしても睡眠不足となるので、目下のところこれが一番心配ですが、その他の点ではもう20回以上行っている場所なので、精神的な緊張感はあまりありません。

 というわけで、明日以降ちょっと更新頻度が落ちると思います。ハワイ旅行の現状については「家族でハワイに行こう」というブログを書いていますので、関心のある方はそちらも参考にしてください。

 話変わって、先日の新聞ですが公務員の65歳定年という記事が出ていました。その少し前には年金は75歳からという記事もありました。

 一方で社会保障費の負担は増加、予算は削減という記事も出ています。さらに安倍政権は「働き方改革」なるものを提案していますが、これまでの一連のこういったテーマを見ていると、要するに根底にあるのは「死ぬまで働け」ということなんだろうなと感じています。

 そうでないと、日本は維持できないということかもしれませんが、そうまでして維持する贅沢な生活に意味があるのか、という気がしてしょうがないです。この点について、ハワイでのんびり考えてみようと思っています。

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