天引き貯金が貯蓄の王道

 ボーナスをもらったらどうするか。将来のマイホームを夢見ている人は頭金のために貯金が必要ですね。

 最近は頭金必要なし、という物件も多数見受けられますが、先々どうなるか分からないご時世でマイホームを買おうと思ったら、借金(住宅ローン)は少なければ少ないほど良いと思っています。

 もちろん大型出費としては住宅以外に自動車なんてのがあります。私が最初に買った車は15万ぐらい。その次が奮発して70万ぐらい。3台目が今思うと一番高くて総額200万近かった(唯一の新車)と思います。現金で買いました。仕事を始めて10数年後の30代後半だったような気がします。

 しかしその後は結婚、住宅建設、子育て、家族旅行という部分に大部分のボーナスが消費され、4台目は総額130万ぐらい、5台目は今も使っていますが総額90万ぐらいとどんどん減っています。

 まあ車は静かに走ってくれて、車内がそこそこ広ければ外見は気にしないという性分なので、中古でも気にならなくなりました。新車で買ったのは、後にも先にも3台目だけです。

 本来なら3台目を購入するぐらいまでは独身貴族ですから、もっと高いものも買えるように思えるかもしれませんが、私は学生時代に父親が他界し、長男だったのでその後の家計を引き受ける事になってしまいました。

 そこで、その頃はすでに教員志望だったので、それこそ最後の1年間ぐらいは教員になるために必死に採用試験の勉強をしました。ここで採用されないと、私の母親や妹と共に露頭に迷うのではと言う恐怖心がありました。

 その甲斐あってか無事採用試験に合格。当時はちょうど生徒急増期だったため教員採用枠も大きくなったことが幸いしました。タイミングが良かったと思います。

 初任給は手取りで10万をかけていたと思います。それでもそこから母親(遺族年金をもらっていましたが)に生活費を渡したりしましたので、当初5年ぐらいは貯金はほとんどできず。

 それでもボーナス時には、ちょっと余ったお金で国内旅行にも行きました。本格的に貯蓄を始めたのは30歳を過ぎてからだと思います。

 最初は月に2万とか積み立てをして、自分の生活水準を見ながら徐々にその額も上げていきました。自宅通勤だったのが良かったのかしれませんが、ボーナス時はその半額ぐらいを貯金する事も出来、生活も徐々に安定。

 気がついたら貯金は500万を越えていました。そういった資金の一部から車の購入費用を捻出し、残りは結婚費用とか住宅資金として貯蓄していました。

 この辺までくると貯金するのが当たり前になり、他の方よりは遅いし、金額も少ないと思いますが、40歳になる前になんとか1000万越えを達成。これが現在のマイホームの頭金になリました。

 マネー雑誌にもよく書かれていますが、貯金の極意?は天引きですね。半ば強制的に給料から貯蓄額が引き落とされるということに慣れてしまうと、それほど辛い感じはありません。

 あの頃強制の天引き貯金をしていなかったら、今もマイホームはなかったでしょうし、早期退職なんて言う、ある意味人から羨ましがられるようなことも出来なかったと思います。


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