ボーナス支給と貯蓄率

 先日風呂の保温効果を高めるための風呂のフタ、さらに窓からの冷気を押さえるためのカーテンを買いに、自宅近くのカインズホームに行ってきました。

 すると駐車場は大混雑。店内も人が多く、あちこちで子供の鳴き声が聞こえたりして大騒ぎ状態です。やっぱり年末が近づいたせいかなあと思いつつ店を後にしたのですが、帰りの車の中で、そう言えば金曜日頃に公務員のボーナスが支給されたんだ、と気がつきました。

 そう思って身の回りを振り返ってみると、新聞の折り込み広告も金曜はやけに分厚くて、いつもなら土曜の広告が多いのに、この日に限ってなんでこんなに多いんだろう、と不思議に思ったことを思い出しました。

 すでに私は早期退職した身ですから、巷でボーナスが出たとか、今年のボーナスは何万円増とか、公務員の場合は不況によって何%カットという話が出ています。

 しかし、すべてが自分とは全く関係ない話しになってしまい、ほとんど関心がなくなってしまいました。と同時に一抹の寂しさを感じています。

 さて、前ページで貯金の王道は天引きと書きましたが、それでは実際収入の何%が貯金に回っているのか気になったので調べてみました。

 すると内閣府が統計を発表していて、それによると平成2年に15%ぐらいだったものがどんどん減少。 平成19年になんと1.7%になっています。

 この数字の見方は難しいですね。年収500万だった人が、以前は75万ぐらい貯金できたのに、今は10万円弱しか貯金できなくなったというように解釈も出来そうですが、実際には以前は年収500万だった人が、度重なる賃金カットで今は年収435万円ぐらいに減ってしまったという解釈も成り立ちます。

 個人的には、物価は下がっているので、後者の解釈の方が実態に近いのかなと思っています

 しかし、この数値は年金生活者等も含んでいるので、勤労世帯の貯蓄率はそれほど減少しておらず、高齢者が貯金を取り崩さざるを得ない生活に陥っているため、という解釈も出来ます。そうなると当然貯蓄率はマイナスですから、貯蓄率の著しい減少が説明できます。

 一方若い方たちは将来の年金への不信感からか、徐々に貯蓄率や貯蓄への関心が高まっているのではと思われます。

 しかし中にはフリーターという仕事しかしておらず、生涯にわたって低賃金を甘受せざるを得ない状況にある人もいると思うので、若者どうしの中にも大きな経済格差が生まれているのかもしれません。

 私自身はグーグルアドセンス等で若干の年金補完を目指していますが、その収益は微々たるものです。従ってもうこれ以上大きな飛躍はないと判断していますが、息子の将来を考えると、本当に厳しい世の中になってきたなと思えます。

 そう考えると、多少の遺産も残しておかないといけないのかなと余計な心配もしてしまいます。しかし現状ではまだまだ旅行に行きたいという気持ちもあるので家を残すのが精一杯で、現金は厳しいなあと思います。

 しかしながら一方で、家も現金も残して甘やかしてしまっては、大王製紙の御曹司のように禄でもない使い方しかしないことも考えられるので、あまり子供のためにと思うのも考え物かなという気もしています。


表紙に戻る 退職後の家計 突然の出費