住宅ローン繰り上げ返済

12月のボーナス時期が近づいてきました(2012.11.22)

 今日の新聞に、12月のボーナスの平均額は約70万と出ていました。もし私がフルタイム勤務を続けていたら、この12月のボーナスが最後のボーナスになっていたかもしれません。

 フルタイム時、ボーナスについて回っていたのが住宅ローンの返済です。当初はボーナス払い45万ぐらいで始めました。

 今から20年ぐらい前で、その頃は公務員の給料も年齢を重ねれば自動的に少しずつ上がっていく環境にいましたから、ボーナス全額に対するローンの割合はどんどん減っていくはずである、と言うのが当初の予想で、その意味では多少無理しても大丈夫だろうと考えた金額です。

 しかし実際に払い始めてみると、予想以上にこの負担が大きく感じられました。住宅ローンがなければ仮に全額を70万とすれば、その70万の内10〜15万を保険料や車の維持費、さらに月々の給料への補てん分10〜15万を支出しても40万前後が余るので、それを貯蓄という考え方でした。

 ちなみにこの頃からハワイに年1回行っていましたが、その費用は月々からの積立数万+ボーナスからの充当という構成でした。

 ところが住宅ローンが始まると、ともかく貯蓄がほとんど出来ません。これは当たり前ですね。それまで貯蓄に回していた分を住宅ローンに充当したわけですから当然の結果です。

 従って貯金が増えない。と言うことは繰り上げ償還も出来ない。しかもこの頃から不況だ不況だという声が高くなり、公務員への風当たりが激しさを増し、年々順調に上がると思われた給料手取額は50歳前後で昇給ストップ。ここでも予想が崩れました。

 唯一予想が当たったのは、住宅ローンの金利設定で、固定金利か変動金利にするかということで、私は目先の金利の低さと将来の日本の展望を考えて変動金利を選択。

 銀行員さんは変動を選択すると将来の金利上昇で大変な負担になりますよ、とさりげなく金利の高い固定金利を推薦してきましたが、それを断っての英断。

 結果的にはそれ以後現在に至るまで金利上昇局面にはならず、かなり大きな金利負担分を節約できたのではと思っています。

 しかし給料頭打ち、貯蓄が出来そうもない、と言う現実は頭の痛い問題で、さらに自分の健康を考えると退職年齢まで体力が持ちそうにもないように思えたので、住宅ローンを契機に節約志向が一層高まりました。

 そうやって月1万とか2万とかを地道に貯めて、100万ぐらいになったら繰り上げ償還。その際にも新しくより金利の低い変動金利を選択。また銀行間でより金利の低いローンの借り換えも実施

 それを繰り返していき、45万ぐらいだったボーナス払いが数万ずつ減少。減り始めると更に余力が出来ますから、貯金額も増加。繰上期間も短縮され数年ごとに繰上を繰り返し、3年弱前の早期退職時のローン残額は300万程度。これを一気に退職金で支払い、ようやく住宅ローンから解放されました。

 しかし巷でボーナスの話が出てくると、やはり羨ましい。ある程度まとまったお金がドンとはいる、という感覚は今後も味わえないと思います、

 しょうがいないので、買い物のお釣りで100円玉や500円玉が出たとき、それを貯金箱に入れ、一定程度貯まったらそれを取りだし、ささやかな個人ボーナスにしています。


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