税金上昇、物価上昇、年金減額

20年先を見越したときのリスクも考えています(2013.9.24)

 昨日の記事を読んで、「おいおい、それで本当に大丈夫か?」と不安に思った方もいるかもしれません。私自身、自分の考え方に100%自信を持っているわけではありませんので、普通に生活していても何らかの要因で家計が破綻する確率はわずかながらあるなと思っています。

 そうゆう最悪のことが起きた場合どうするのか?これは早期退職をする直前にかなり真剣に悩んだことで、その頃には先々の家計の見通しやネットでの副収入もあまり当てにしていませんでしたので、70歳や80歳で、なにかちょっとしたきっかけで貯蓄がゼロまたはマイナスになる可能性もあるなと思っていました。

 確率的にはわずかなものですが、そういったリスクがある以上、そのリスクに対してもある程度の覚悟は必要だなと思ったわけですが、当然その頃には息子は独立していると仮定すれば、これは私の個人的な問題になります。

 とすれば、息子には申し訳ないけれど、今住んでいる自宅(1軒家)を売却し、その売却資金で当面乗り切る、ということまで考えていました。

 要するに、「家計が破綻したら家を売って凌ぐ」という、言わば「背水の陣」ですね。そこまで考えて早期退職に踏み切りました。

 それはそれとして、早期退職後3年半が経過し、今の所ほぼ当初の予定通り若しくはそれ以上の生活が維持できているようにな気がしているので、ここ数日書いているような強気の姿勢になっているわけですが、実は若干心配なこともあります。

 それはすべてのシミュレーションの計算の前提が、今の物価や税制度を基準に考えざるを得ないと言うことであって、今後消費税が8%、10%と上がり、それに伴って?物価も上昇していくと、生活費は月10万で済む、という前提が崩れる可能性は大きいです。

 一方、すでに国側は年金の削減を決めていますし、年金資金そのものも枯渇しそうな勢いなので、もらえる年金は、今後少しずつ減額になっていく可能性があります。(それでも今の若い人たちが65歳若しくは場合によってはさらに受給年齢が変更になる可能性もある事に較べれば恵まれているとは思っています)

 と言うことは 「税金上昇」+「物価上昇」+「年金減額」という三重のリスクを抱えていることになります。さらに場合によってはこれに加齢に伴う「医療費」の増額も加わるかもしれません。

 こういった事は、現時点では消費増税と年金のわずかな減額以外は起こりそうだという仮定の話に過ぎませんが、これらの影響が毎年1%ずつ家計に影響を与えれば、年金は200万ぐらいあるから安心だと思っていても、その価値は実質的に毎年1%ずつ減ると言うことであり、それが20年も続けば、当初予想していた価値は20%減るわけで、実質的に200万は160万の価値しかなくなるという可能性もあります。

 もちろん仮定の話ですから、今後どうなるか分かりません。しかし分かった後で対処しても遅すぎると言うことになりますから、そういった可能性があるなら、出来る範囲で対処を考えなくてはいけないと思っています。

 では何が出来るか?ですが、先ずはそういった傾向が本当に生じているのかどうか?という気配を確認する必要があるかなと思っています。そのためにも月並みですが、家計簿が重要な意味を持ちそうです。

 同じ生活をしているのに食料品代が3年前とは違っている、と言うことが分かれば、どう対処すればよいかも見えてくるような気がします。


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