安かろう、悪かろうでは困ります

PB製品が安い理由?(2014.11.25)

 先日湯豆腐を作ったのですが、いざ食べるときになって、いつも使っている「ゆずポン」がなくなっていることを発見。ゆずの香りが好きなので、野菜系の鍋物に良く使っています。

 一瞬「醤油でもいいか」というぐうたらな考えが頭に浮かびましたが、やはり折角作った鍋ですから(といっても豆腐以外はありあわせの家庭菜園の野菜を一緒に茹でただけですが)おいしく食べたい。

 というわけで、すでに気温が下がっている中、急遽自宅近くのスーパーへ。ところがいつも使っているミツカンの「ゆずポン」がない!ショックです。
 

 ちなみに、今ミツカンのホームページでこのゆずポンの詳細を見ているのですが、小さな150mL入りのものが、参考価格190円(税込み205円)と書かれていました。確かにスーパーでは150〜200円ぐらいで売られていた記憶があります。

 話しを戻して、スーパーなんだから「ゆずポン」ぐらい置いてあるだろう?と若干興奮気味に棚を物色していると、いつもとは違う大きさとラベルで「ゆずポン」の文字を発見。

 「おっこれならどうだ?」と思って取り出してみると、当然ながらミツカンの製品ではありません。私は別にミツカンだけを愛用しているわけではありませんが、、ゆずの香りが少し強めなのが気に入っています。

 そこで「こりゃ一体どこの製品なんだ?」と考えてラベルを見ると「PB製品」と書かれています。つまりそのスーパーのプライベートブランド製品だということです。

 それを確認して、周辺の調味料や、過去のスーパーの購入記憶を探ってみると、こういったPB製品最近良く見かけるようになったなと感じます。値段を見ると、ミツカンの製品よりもかなり安くお得感もあります。

 しかしながらこういった調味料についてはは、割と保守的にこれまで使っていたものでおいしいと感じたものを選ぶ傾向にありますから、これを買うかどうか店頭で悩みました。

 とはいうものの、新たに他のスーパーに行く元気も出ず、値段も安いわけですから(実は安かろう悪かろうという不安もありましたが)、とりあえず今日のところはこれで我慢と自分に言い聞かせて購入。価格が140円ぐらい。安いです。

 帰ってきて、早速湯豆腐にかけて食べてみると・・・・味ポンの味はしますが、ゆずの香りがあまり感じられない。やっぱりダメだったかと思いつつ、ではそもそもこのPB製品とはいったいどんなものなのかということが気になり、今度はネットでPB製品について検索。

 
 先ずウィキペディアをみると「自主企画商品」と和訳されることが分かりました。つまりスーパーが考えて企画した商品だということです。

 
 では一体どこが製造しているのか。これについては1980年代までは、ブランド力の弱い中小メーカーが多く、品質面もいまいちと感じられる場合があったそうですが、最近は大手ブランドと共同で企画生産する場合が多いということです。

 
 ということは品質面では大手とそれほど変わらないということになりそうで、後は好みでしょうか。しかし私が利用したゆずポンは、安い分明らかにゆずが少ないように感じられ、だから安いのかという印象も強いです。

 そうなると結局、流通過程等でコストを圧縮して安くなった製品なのか、特定の成分を減らしたり、材料の仕入先を少し変えたりすることによって価格が変動するということになりそうです。

 この場合消費者が購入しようとしている商品が、流通面で安くなっているのか、材質面で安くなっているかが問題であるように思いますが、それを見分けるためには実際に購入してみるしかないようです。

 諸物価が上がっていますので、今後はPB商品の利用頻度も高まりそうですが、本当に良いものならともかく、なんとなく似たようなものでは困ります。もう少しいろいろと買ってみて比較する必要がありそうです。


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