気軽に利用できない値段設定

ファミリーレストランはファミリーで利用できない価格設定?(2015.5.3)

 節約のために昼間の外食を減らそうと思って、最初に行かなくなったのがファミリーレストランです。フルタイム勤務時は、気楽にとんかつや天ぷら、寿司、うどん、ハンバーグ、焼肉といった定食類を食べていましたが、つい飲み物等を頼んでしまい(レストラン側の策略だと思いますが)料金は1000円前後に。

 やがて飲み物は無駄だ、水で充分と思うようになりコストは下がりましたが、こういったレストランで最安のランチだけ食べて、飲み物がないと寛ぐ雰囲気にもなれず、それだったら蕎麦屋さんとかでも良いかなと思うようになり、個人で営業しているようなお店へ。

 私は個人的に「たぬきそば」がシンプルで好きなのですが、安い店だと昔は500円ぐらいで食べられました。しかし「おいしいな」と思って通っていたお店もやがて値上げ。600円、700円となり、遂に行かなくなってしまいました。

 さらにいつも話題になる牛丼はどうかと思い、一時期通いましたが、並み盛りでは足らず、結局大盛りとなりそれだけならまだしも、栄養のバランスというのがちょっと頭をよぎり味噌汁等をつけると、これまた結構な値段になります。

 かといって牛丼だけでは、肉とほんのわずかなキレッパシのような玉ねぎが入っているだけですから、「こりゃあ食べ過ぎたら体に良くないな」とも思いました。

 というわけでこういったお店からも徐々に足が遠のいていきます。そんな中、あちこちにショッピングモールが出来、その中にフードコートも出来て、これまた一時期安いメニューが豊富にありました。

 「こりゃ結構安い値段で、いろいろな種類の食べ物を選べて便利で良いや」と思って利用していたいましたが、ここ数年であれよあれよいうまに1品の値段が上昇。今や500円ぐらいの予算で食べられるものは「うどん」ぐらいです。

 ましてやマックやサブウェイといった欧米系のファーストフードは、食べ物と飲み物のセットにすると、見かけは良いものの、満腹感にはほど遠いのに料金は簡単に600円、700円になってしまうように見えます。(見えるだけで実際に利用していないので良くわかりません)

 というわけで、行き着く先は外食と自炊の中間あたりに位置するスーパーやコンビニの弁当、手作りパンというあたりに落ち着きます。しかし弁当は、幕の内弁当でもない限り、妙におかずに偏りがあり、手作りパンはどうしてもソーセージやハムと言った加工食品が含まれたパンを選んでしまいます。

 そうやってさまざまな食の変遷を経て、結局落ち着いたのが、前日のおかずの残り物や、麺類が好きなので、焼きそば、うどん、パスタ、そば、ソーメンといったものを自宅で茹でて食べるというスタイルです。

 これまでも何回か書いていますが、コンビに弁当や手作りパンだと1食500円ぐらいなのが、パスタだと麺を自分で茹でて、市販のソースをかければコストはせいぜい300円ぐらいです。

 焼きそばやうどんなら200円で収まります。中の具を調整すれば栄養にも配慮でき、量も自分なりに満足できる量を食べることが出来ます。

 なんてことを考えながら今日も昼は焼きそばを食べましたが、発端はゴールデンウイークが始まった頃、新聞に挟まれていた「とんでん」という和食レストランのチラシを見たからです。

 「豚丼」の最低価格が1100円(税別)となっていてびっくり。ここ数年でいつの間にかファミリーレストランもかなり値上がりしていたんですね。すっかり浦島太郎状態です。


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