未知の気象現象への対策は?

異常気象に対して何が出来るか?(2013.9.1)

 ハワイから戻る頃には涼しくなるだろうと予想していたのですが、まったく予想が外れました。風がまったく吹かない状態で気温と湿度が上昇するので、体から蒸発した汗がそのまま体の表面に空気の層となってまとわりつく感じです。

 今このブログを書いているこの部屋の温度はすでに30度。(ブログからの転載記事です)朝の9時台に室内で30度というのは異常だなと感じます。

 しかしこれは関東近県だけがそうった状況なのであって、ニュースを見ると西日本から北日本にかけて大雨となり、各地で被害が出ているようです。

 異常気象だとか温室効果だと言われて久しいですが、気候変動のブレの大きさは、年々ひどくなっているように思えます。原因が温室効果ガスの排出にあるのか、それとも超長期的な地球規模の気候変動の一部なのか、いまだに専門家の間でも結論は出ていないように思えます。

 ただ明らかなことは、「大気中の二酸化炭素の増加と共に、地球全体の気温が上がり始めている」ということです。

 であるなら二酸化炭素を減らすべきだという結論になるわけですが、文明の発展と二酸化炭素の増加は切っても切れない関係があるので、「はい分かりました」と言って簡単に減らせるものでもないことは事実です。

 従って、事実として今後も二酸化炭素濃度は増え続けるだろう、という結論になります。そしてもし二酸化炭素濃度と温室効果が密接な関係にあるならば、今後はこれまで以上の、気象庁の言葉を借りれば「未だ体験したことのない」異常気象が起きる可能性がある、という結論になります。

 2013年の異常気象、というような語句でネットを検索すると、すでに忘れてしまったことも含めて、様々な異常気象の実態が出てきます。その多くが水と温度に関することですね。

 これまでは滅多に雨が降らない特定の地域が水浸しになったり、逆に激しい干ばつに見舞われたり。それに気温が加わると、低温の場合は豪雪とか、巨大な雹とか、高温の場合は強力で大型の台風の出現とかです。

 日本経済の立て直しや福島第一原発の汚染水問題、巨大地震への対応と言ったことは、大変悲惨な現実ではありますが、現状を把握し対策を考えることは出来ます。

 しかし異常気象に関しては、「何が起きるか分からない」という不気味さがあります。いままで洪水に見舞われたことのない地域が水浸しになり、ドカ雪で家がつぶれ、巨大な雹で農作物が被害を受け、竜巻や突風で家そのものが吹き飛ばされるなんてことが、今後日常的に起こる可能性があるなと思えてしまいます。

 自然環境が変化し、各国の災害に対する出費額が増え、世界的に経済が不安定になり、一方で先進国の人口減少が続き、なんてことを考えていると、世界レベルで危なっかしい世の中になっているなと思わざるを得ません。

 さてどうなるか?二酸化炭素を減らせば解決するのか?そのために、電力は今の半分、自動車も半減、というような法律を作って実行してどれほどの効果があるのか?

 実際には、努力はしても実行は出来ないだろうなあ、と思えるので、今後も間違いなく二酸化炭素は増えていくと思います。と言うことは異常気象と因果関係があれば、今後の異常気象はもっと激しくなる、ということですから、個人レベルで何が出来るかを考えておく段階に来ているのかなと思えてきました。
 
   
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