大規模災害頻発、しかしニュースは

ネパール大地震、チリ火山噴火、ハワイ、蔵王で不穏な動き(2015.4.27)

 ネパールの地震では、亡くなられた方が2500人を越し、今後もさらに増える予想になっています。ネパールという国は地図を見ればすぐ分かるようにヒマラヤ山脈の麓にあるわけですが、地図で見ると小さく見えるので小国だと思っていました。

 ところが今ウィキペディアで調べてみると、面積は約15万km2で、日本の半分ぐらいあってびっくり。しかも人口は2650万人ぐらい。人口密度も180人ぐらい(1km2あたり)で日本の半分ぐらい。

 山岳地帯でこれほどの人たちが暮らしているとはまったく思っていませんでした。しかもニュースで放映された映像を見ると、顔つきもアジアでもなく、中東でもなく、ヨーロッパ系でもないような気がします。

 そういった環境から考えても、今回の被害は大きくなったんだなと思えます。またこの時期はエベレストへの登山者が1000人ぐらいいたということで数字の大きさにもびっくりです。

 今回の地震のマグニチュードは7.8と書かれています。東日本大震災はマグニチュード9だったそうですから、それに較べると小さい訳ですが、震源が首都に近くて浅いということもあり、阪神淡路大震災を思い出しました。
 
 ちなみに阪神淡路大震災はマグニチュード7.3とされていますから、それよりは大きい地震です。なおマグニチュードは1増えると、そのエネルギーは30倍ちょっとになるそうです。

 というわけで、今後通信が復活するにつれ、さらに被害の様相が明らかになり、相当な犠牲者が新たに出るように思えましたので、昨日ユニセフに若干寄付金を出しました。ふるさと納税よりは意味があると思っています。

 一方、この地震がおきたのは25日ですが、22日には、そのちょうど地球の反対側にあたるチリでカルブコ火山が大爆発しました。この被害もその後どうなっているのか良くわかりません。

 ただ大量の火山灰が成層圏まで達したとかかれていますから、東向きのジェット気流に乗って今後アフリカ方面に到達。さらに拡散が続けば全地球的な異常気象の引き金になる可能性もあります。

 また私はハワイが好きなので昨年の8月はハワイ島に行き、キラウェア火山のハレマウマウ火口を見て来ました。私が行ったときは火山活動は落ち着いていたのですが、帰国してから急に活動が活発になり、溶岩が火口からあふれ出て、今年の2月まで周辺の街は大変な騒ぎになっていました。

 その後いったん落ち着いたかに見えたのですが、ここのところ再び火口付近で活発な活動が起きて、溶岩が小山のように盛り上がり、ひび割れています。前記のネパールやチリの活動時期とたまたま重なったのかもしれませんが、ちょっと不気味です。日本でも昨年は御嶽山が噴火し、今は蔵王山が怪しいといわれています。 

 そういった不気味な現象が世界各国でおきていると思われますが、どうもマスコミの動きが鈍いように思えます。ここのところニュースの最初に報道されるのはドローン事件ばっかり。

 確かに官邸にとっては衝撃的な事件だったのかもしれませんが、毎回のようにどのチャンネルでもトップニュースで延々とブログがどうたらという情報を垂れ流している状況は、ひじょうに不思議です。

 今回は統一地方選も後半選挙が行われていましたが、これよりもドローン事件の扱いのほうが大きいように感じられました。何が一番大事なのかは、放送局や新聞各紙のトップが決めていることだと思いますが、そろいも揃ってというイメージがあるので、逆に何か意図的な力が働いているのではと勘ぐってしまいます。
  
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