何でも起きる可能性がある?

地震で目が覚め、改めて災害について考えています(2015.9.12)

 今日は早朝から地震の揺れで起きてしまいました。我が家の寝室は2階にあって、明け方は年齢のせいか、ちょっとした物音(鳥や犬猫の鳴き声、新聞配達のバイクの音)やカーテンの隙間から漏れてくる光、そして地震や大型の車の通行による振動で目が覚めてしまいます。

 今日は最初に感じたのが初期微動。「カタカタ」と来てすぐに気が付いて秒数を数えます。この時点ではその振動が初期微動なのか本震なのかは不明です。

 しかし数秒たって「ゆらゆら」と横揺れが始まりました。ベッドの中で、これだとこの辺は震度3ぐらいだろうから、今すぐに飛び起きて逃げ出す必要はないなと判断。

 さらに初期微動が数秒と感じたので、仮に5秒としてだいたい8〜10倍すれば震源地までの距離なので、「50km以内かな。だとすると横揺れ時間も少し長かったし、震源地付近の震度は4〜5で、ちょっと大きかったに違いない」と計算。

 さらに我が家から50kmぐらいの範囲で地震がよく起きるのはどの辺かと考えて、これはたぶんいつもの茨城県南部かもしれないけど、だとすると水害とのダブルパンチだな、と考えていたらすっかり目が覚めてしまいました。
 
 そこでリビングに下りてテレビをつけると、NHKではまさに地震の報道一色。震源はなんと東京湾。距離は私の予想よりも遠い上に、何故か調布市が震度5弱となっていて、まるで首都圏直下型地震の前兆みたいだなと、ちょっと不安になりました。

 それにしても、ここのところ日本列島は大荒れですね。台風は次から次へと列をなしてやってきて、大雨、洪水、竜巻、突風という被害が出ています。

 また猛暑や日照不足も日常化し、霰や雹といった滅多にお目にかかれないような気象現象も頻発。先日は落雷で被害を受けた女子高生のニュースがありました。さらに地中では火山の活動が活発化。今日のような地震も起きています。

 50年に一度の気象現象と言う言葉を最近よく耳にするようになりましたが、これは要するに今生きている人のほとんどが経験したことが無い気象現象が日常的に起きるようになっていると言うことです。ということは、「まさか自分がこんなことになるなんて」という出来事が日本中で起きているということです。

 災害は起きることを前提にして備えよと言われますが、誰も経験したことが無いのであれば、その災害を予想することはほとんど不可能です。

 逆に予想しようとしたら、何でも起きる可能性があるわけですから、その対策はあらゆる手立てを講じると言うことになりますが、そんなことは不可能です。あえて言えば、家財や自分自身への保険金を増やすというぐらいですが、これもお金が潤沢にあれば別ですが、庶民には厳しい。

 結局自分には災難が降りかからないようにと、いささか身勝手に願うしかないのかなという気もします。

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