退職後の職種で多いのは

早期退職は自分の体力や精神状態を勘案して(2014.2.28)

 早期退職をする場合は、その後の就職はもちろんですが、退職時の健康状態が良いことも条件になると思います。私自身は自律神経失調症の症状で悩まされましたが、本格的な病気の領域にまでは至っていなかったような気がします。

 一方、我慢に我慢を重ねたり、心労がたたって病気休職となり、それがたまたま精神心状態に影響を及ぼすと、うつ状態に陥ってしまうこともあるようです。

 そうなると回復はなかなか難しいようで、体調が良くなったと思い職場復帰を果たしても、また数か月で病気休職を繰り返す事例があると言うことを聞いています。

 そこまで体調が悪化すると、今度は思い切って退職を敢行しても、次の職場での活動がなかなかうまくいかないのではないかとも思えます。

 であるなら、そこにいたる前の段階で、先ず自身の健康状態や精神状態を回復しないといけないわけですが、これはなかなか周りの人間がアドバイスしてなんとかできるようなものでもなさそうです。

 私自身さまざまな身体症状で苦しんでいるとき、何人かの同僚から「大丈夫ですか?」というお声がけを頂きました。お声がけ自体は嬉しく思いましたが、それだけでなんとかできるような精神状態ではなかったような気もします。

 結局どこが分かれ目になったかといえば、「もうこれ以上はどうにもならない。出来ることはやるけどそれ以上のことは出来ない」「それで文句があるなら好きなようにしてくれ」と、ある意味、居直りの心境になったことで、かろうじて精神的均衡を保っていたような気がします。

 それはそれとして、では数日前に書いたように、実際に早期退職がうまくいったとして仕事があるのか?ということも当然予想しておかなくてはいけません。

 早期退職後の仕事、というような語句で様々なページを見ていくと厚労省の調査がありました。55〜59歳の転職者の職種が出ていました。第一位が清掃員、第二位が調理人、第三位が事務だそうです。

 60歳以上になると、これが第一位清掃員、第二位警備員、第三位ビルや駐車場の管理人だそうです。

 私自身、早期退職直前に退職後の仕事を調べていましたが、その中に、上記の清掃業とか調理関係の仕事も含まれていました。 新聞のチラシに含まれている広告には、中高年の仕事としてはやはりこういった職種が多いような気がします。

 問題は、例えばサラリーマンの営業としてバリバリやっていた方が、ストレスで早期退職をして、その後清掃の仕事を行うという意識の変化を自分の中でどのように消化するかではないかと思います。

 職種が変わり、給料が下がり、人間関係も新しくなるというのが、基本的な早期退職後の条件です。それらの条件を納得できるかが問題で、うまくいかない場合は転職を繰り返すと言うことにもなりそうです。 

 だから早期退職は意味がないということを言っているのではありません。要は何回も書いていますが、周到な準備計画が必要だと言うことです。


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