円安も株高も5月いっぱいで頭打ち?

今後の為替の動向(2013.5.13)
 
 円安が続いています。今は101.88円。当然いつまでこれが続くのか、落ち着くのはいつなんだろうとヤキモキしている人も多いと思います。

 しかし為替というのは全世界の人が参加してている綱引きみたいなものですから、一人の人間があれこれ予測しても、全世界の人の動向までは考えられませんから、最後はカンに頼るしかないのだと思います。(すべてのデータをコンピューターに入力できたら、未来が分かるというSF的な発想をする人もいます)

 ただいわゆるチャートによって先が予想できるという人も大勢いるようで、そういった方達は様々なテクニカル的な指標を作り出し、日夜予想に勤しんでいるのだと思います。

 私自身は基本的に株価も為替もランダムウォークだと思っていますが、チャートを見ていると、何となく周期性を感じることもあり、そこから未来を何となく予測できそうな気がすることも分かっています。

 今回の為替の動きですが、過去5年間のチャートを今ヤフーで見ています。すると、この5年の内前半の4年半は、110円ぐらいからひたすら78円の円高に向かって進んでいます。

 ところがその進みかたも一方的なものではなく、波を打ちながら進んでいるように見えます。(これを波動ととらえて、テクニカルの指標にする人もいると思います)

 特に面白いなあと思うのは、2009年以降、毎年12月から1月にかけて円高傾向が強まるようになり、4月から5月にかけて若干円安方向に戻すということが繰り返されています。 

 これは海外企業の決算期が日本と違って1月を基準にしていることも関係しているのかなと思われますが、ともかくここ4年間は、振幅の幅は毎年変わっていますが、傾向は似ています。

 ということは、今回の円安も、始まりは衆議院選挙で自民党が大勝したことがきっかけなっていつもよりちょっと早いようですが、この先の円安は、ここ4年間の例にならえば、5月の下旬ぐらいまでで、いったん頭打ちになる可能性があります。(可能性といってしまうと、どうとでも解釈できることも分かっています)

 もちろん日銀の無制限金融緩和という衝撃的な政策が行われていますから、そのままさらに円安が続くと言うことも考えられます。しかしチラホラと、このまま円安が続いたらたまったもんじゃないという経営者の声が聞こえてくるようにもなりました。

 ただ再び円高に振れると、上昇傾向にあった株価はすぐに反応して下落すると思われますので、そうなると景気回復への高揚感がなくなり、それが参議院選挙に影響すると考える政治家は多いでしょうから、そこでまたまた大きな綱引きになりそうです。

 そもそも予想などできないと書いておきながら、なんだかんだと予想しているわけですが、選挙のためにも円高に戻したくない政府と、決算期の関係で為替を調節する必要のある海外企業との間に、相当大きな闘いが予想されそうで、一時期上下動が激しくなるような気もします。

 個人的には別にFXをやっているわけでもないので影響はそれほど大きくないのですが、夏に毎年ハワイに行っているので、滞在費が高くなるのが嫌だなあと思っています。


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