バブルのころは投資物件

湯沢の不動産は数十万円のものもあります(2013.8.16)

 昨日から今日にかけて、実家の母親とともに、埼玉よりは多少涼しいと思われる湯沢温泉に行ってきました。行きはまだお盆の時期とあって花園ICあたりまで渋滞。

 その後は徐々に走りやすくなりましたが、昼食等をはさんで、普段なら1時間半程度の行程を2時間半ぐらいかかって到着。

 赤城SAから関越トンネルに行く途中に気温表示がありましたが、なんと34度。高原の涼しい風はまったく味わえず、谷川PAで昼食休憩。

 ここならどうかと思ったのですが、アスファルト上ということもあり、たぶん33度ぐらい。それでも木陰に入ってじっとしていればなんとか耐えられる気温です。

 昼を食べてトンネルを抜ければ新潟県。いかにも涼しい響きですが、予想は裏切られました。トンネルを出てしばらく下っていくと湯沢の街です。

 昔はひなびた温泉街だったようですが、新幹線が通り、スキー場が作られたことにより大発展。高層マンションがどんどん作られました。ところがスキー客の減少やバブルの崩壊により、マンション価格は暴落。

 今回地元のタウン誌を駅でもらってきましたが、そこには不動産物件情報として、売値が2桁万円というものが紹介されていました。要するに50万円で、湯沢のワンルームマンションが手に入るということのようです。

 しかしそういった格安物件が何十件も掲載されているということは、逆に言えば買う人がいないということです。建設当時は何百万円、何千万円もしたのだと思いますが、驚くほどの暴落です。

 ちょっと調べてみたら、そういった格安物件には、負債もくっついていたりするみたいで、表面上は安く見えても購入後に負債の負担が発生する可能性があるといった記述がありました。

 また物件自体は格安でも毎月の管理費が数万発生し、この管理費の滞納物件もあるそうです。

 湯沢という街自体は、関越道で都心から車で2時間。新幹線も停車し、まだまだ自然も豊富。山歩きやスキーの好きな人には魅力的な場所のような気もします。温暖化の昨今、少しでも便利で涼しい場所と考えると、夏場だけ数ヶ月利用するという別荘の発想もありのようにも思えます。

 それでも売れ残りがある、というのはやはり負債の問題でしょうか?一時期は投資物件としてもてはやされていたような記憶もあります。

 さらに調べてみると、固定資産税が意外に高い。要するに持っているだけで年間何十万円かの管理費や税金が必要になるということのようで、基本的な資産価値はゼロに近いという記述も見られます。

 それでも妙な負債がついていないような物件なら、年金で都会に住むよりは、少なくとも住居費は安くなりそうな気もします。

 ただ何をするかとか、病院はどうかとか、スーパーはどこにあるのかといった、生活実態は不明ですから、賢い人はどれだけ安いように見えても手を出さない、ということなのかもしれません。


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