性格をある日突然変えることは無理

お金が貯まらない性格を直す方法?(2013.11.10)

 当たり前ですが、お金が貯まりやすい人と貯まりにくい人がいます。どうやらこれは性格的な影響が大きいようですが、その性格を形成したのは子供時代からのの影響が大きいような気がします。

 私は小学生高学年の頃から本が好きになり始めましたが、その傾向を読み取ったのか、父親が「活字の本は読みたければいくらでも買ってやる」と言ってくれ、しょっちゅう本やさんに行くようになりました。

 一方マンガのような本は「自分の小遣いで買え」と言われていたので、100円玉を握りしめて少年サンデーを買いに行ったことを覚えています。また近所に貸本屋が出来たときは、「それで充分」と考え、マンガの単行本はほとんど買いませんでした。

 要するに買うものにメリハリをつけろ、ということなのだと思いますが、ネットで「お金が貯まる性格」という検索語句を使って調べてみると、貯まる貯まらないの差はいくつかの条件があるようです。

・ 目の前に欲しいものがあるとき我慢できるか

・ 目先の損得ではなく、長期間という視野で価値を考えることが出来るか

・ 消費後のリスクを考えることが出来るか

 さらにもう一つ、それまでの人生経験で悲しいことが多く、その雰囲気にどっぷりと浸かってしまうと、目先の快楽や幸福感を求めて浪費してしまう、という考えもありました。なんとなく分かる気もします。

 まあ貯まらない性格をいろいろあげつらうことはいくらでも出来そうですが、ではその性格を直すことが出来るのか?これが問題ですね。

 例えば前も書きましたが、月1万円ずつ貯金できれば、年間で12万。それを40年続ければ480万。65歳以降この480万を20年間に分けて利用することが出来れば、年金に毎月2万円の加算をすることが出来ます。

 問題はそれが分かっていても実行できるかどうかです。給料天引きとか、買う前にちょっと考えるとか、将来を見据えるとか、いろいろな方法は提案されていますが、実はそれすら出来ない、その前段階で思考が停止し、お金を使ってしまうというのが実態ではないかと思われます。

 というわけで、結論は「現状では打つ手無し」という冷たい内容になってしまうのですが、要するに人間の性格や行動様式なんてものを、ある日突然変えるなんて事は出来ないわけで、あえて変えようとするならジワジワやるしかないわけです。

 つまり意識を貯蓄に向かわせる努力を少しずつ行うということで、実際にお金が貯まらなくても、お金を貯めようという意識を持ち続けるのが最初の一歩かなと思います。

 そうゆう意識が出来てきたら、先ずは貯金をするという具体的行動ではなく、日頃からやっている行動から無駄を省く、ということを意識するのがいいのではないでしょうか?

 その意識は結果的に節約にも繋がると思いますが、食材を余らさない、余計な衣料品を買わない、いつも飲んでいる飲物の量を少しだけ減らすなんていう、それこそチマチマした努力が積み重なって、無駄の排除、節約、貯蓄、資産形成という流れになっていくのかなと思われます。


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