日本全体でマネーゲーム?

「投資立国」に活路は見出せるのか(2014.5.13)

 本日の新聞の経済面の見出し「投資立国に活路」に興味を持ちました。内容を読むと、2013年度の経常収支は黒字額が過去最低の7899億円だったと書かれています。

 また貿易収支は10兆8642億円の赤字となり、これは過去最大だそうです。黒字は過去最低、赤字は過去最大となっては、見かけ上景気が回復しているなんて言っている場合ではないような気もします。

 もちろん私自身経常収支の算出方法や貿易収支の詳しい算出方法を知っているわけではないので、「いや、それでも景気は回復しているんだ」と日銀の偉い人が強く主張すれば、「そんなもんなのかな」という気もします。

 しかしこの間の円安誘導によって、本来なら輸出が伸びるはずで、それを予想して株価も円安を好感して上昇してきたという背景があるように思います。

 ところが実際には貿易収支は大赤字となっているわけですから、円安=輸出産業の活況、という図式は過去のものになっているような気もします。

 というわけで、資源のない、輸入に頼らざるを得ない日本は「投資立国に活路」を見出すしかないということなのかもしれませんが、これは要するに日本全体でマネーゲームをやらなくてはいけない、と言うようにも聞こえます。

 それによって本当に活路を見出すことが出来るのか?それともそういった部分にしか、もはや活路を見出すことが出来ないのか?

 数ヶ月前には、オリンピック誘致の話で盛り上がっていて、観光立国を目指す、なんてことを主張する方もいたように思います。

 どうすれば日本が再度盛り上がるのか?様々な方の英知を寄せ集めていかないといけないと思うのですが、今後も少子高齢化が継続することは間違いありませんから、それを根拠にした将来モデルを作らないといけないのかなと思います。

 さてそんな中、私自身は図書館で借りてきた分厚い会社四季報を1ページずつ見ながら、投資立国ではなく、投資にささやかな喜びをもう一度見出せないかと考えています。

 しかし久しぶりに見る四季報には、聞いたこともないカタカナの名前がものすごく増えているなと感じました。さらに売買単位が100株の銘柄が多数あり、折からの不況で株価が下落。5万円前後で単位株を買うことが出来る銘柄が多数あってびっくり。

 これなら50万円の資金で、7〜8銘柄のポートフォリオを作ることも出来そうだと感じました。もちろん価格が低い銘柄は、それなりに問題があるのだとは思いますが、それはゆっくり調べてみないと良く分かりません。

 一方投資熱を煽るためか株主優待情報も盛んに宣伝されているようです。本屋さんに行くと優待情報だけを扱った雑誌もあってびっくり。

 株主優待制度を作るぐらいなら、それを利益にまわして、株価が上がったほうが良いように思いますがどうなんでしょうか?それだけ株主優待を楽しみにしている投資家も多いと言うことの裏返しにも思えますが、本来の投資とは違うような気もします。


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