ファンド大賞が参考になります

独立系投信を選ぶ時の選択基準(2015.12.2) 

 資産形成の一助として、独立系投資信託の利用を行っています。ただ独立系といっても、口コミで顧客を集めるような怪しい投資信託ではありません。

 時々ニュースにもなりますが、高齢者が高率のリターンが得られるということで、よくわからないままに勧められた投資を行い、結局運用利益が上がらないばかりか、そもそも運用すらしていないという実態が明らかになったりしています。

 こういう話を聞くと、たとえ名が知られていても、迂闊に投資できないと思いますが、そのぐらいの猜疑心を抱きつつ投資をしたほうが良いと思います。
 
 最初から、「この投資信託なら年率10%の利益は確実です」なんていう、数値目標を口にする業者がいたら、それは間違いなく怪しいはずです。

 ではいわゆる世に知られた独立系投資信託とはどんな業者が行っているのか。すでに「さわかみ投信」と「セゾン投信」「ひふみ投信」「結2010」「コモンズ30」という名称を記載しましたが、それ以外にどんな投信があるのか。

 この辺りは本気で資産活用を行いたければ自分で調べる必要があると思っています。ここで私が紹介して、「よしそれで行こう」というのはあまりに安易です。

 やはり自分でいろいろ調べて、「よしここなら多少損失が出てもいずれ回復してもらえそうだ」という感触を得た投資信託を選ぶべきだと思っています。

 ただ調べるときに考慮したほうが良いポイントはいくつかあります。

・ 売買手数料(だいたい無料のことが多いです)

・ 信託報酬(運用管理費用)の%、もちろん少ないほうが有利です

・ 最低積立額、少ないものは1000円、多いのは1万円という設定になっています

・ 現在の運用総額:少ないものはやはり自由度が低いと考えるべきだと思っています。ただしやたら多いと今度は動きが鈍いということも考えられます

・ 運用方針:どんな銘柄もしくは分野に投資をするのか、さらに会社自体がどのような運用方針をアピールしているのか

・ 人気度:まあこれは理屈ではありませんが、多くの人がこれが良いと推奨しているものは、それなりの理由があるのだと思います

 というわけで、まあ最初はおっかなびっくりで積み立てを始めるわけですが、利益が出始めると銀行の預貯金金利の何倍もしくは何十倍という収益が生まれるので、投資をしてよかったと思えるはずです。

 ただし積み立てを始めた時期が悪かったり、短期で収入を得ようとすると、がっかりする確率も増えます。個人的な感想ですが、積み立てを始めたら、とにかく最低3年間ぐらいは続けるという覚悟が必要だと思います。

 最後に今年の6月の日本経済新聞の「ファンド大賞」のニュースにリンクを貼っておきます。第一位、第二位ともに独立系投資信託だそうです。

 何千とある投資信託の中で、1位2位を10社程度しかない独立系が占めるという現実は、ものすごく重要なポイントであるような気がします。


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