本当に良いものを見分ける力

バンコクにもユニクロが進出(2014.1.12))

 年末にバンコクに行きましたが、その時大規模高級ショッピングモール(バンコク市街にこういったモールがいくつもあります)の一角に「ユニクロ」が入っているのを発見。

 我が家はこれまで衣料品関係をほとんど購入してこなかったのですが、息子の大学進学と共に私服を着る機会が増えたので、それに併せて最近は衣料品店に出向く事も多くなりました。

 これまでは靴下や下着といったものを買うことが多かったので、以前は我が家の近くでは駅近くのイトーヨーカドーをよく利用していました。

 しかし長びく不況と私の早期退職という事情もあり、もっと安いところはないかと探してたどり着いたのが、埼玉では「シマムラ」や「パシオス」と呼ばれている店舗です。

 品揃えは決して多いとはいえませんし、通常の衣服は、私が見てもなんだか野暮ったいデザインが多いのですが、もっぱら安い下着や靴下を買う目的で利用するようになりました。

 その後上記の理由で、息子のシャツや上着、コート、ズボンといったものを買いそろえる必要が生じて、たまたま家から自転車で10分程度の所にある「ユニクロ」に、息子とのお付き合いで行く機会が増えました。

 通い出してみると、たしかに上記のお店よりも垢抜けていて、センスも良さそうなものが比較的安く売られています。若い人が多いのかと思っていたのですが、意外に私のようなおじさんも利用しています。

 というわけで、私も汚れ放題だったズボンやシャツを少しだけ買いかえました。私にとっては「ユニクロ」というのは、これまで利用してきたお店よりワンランク上の、ある種のブランド品になっているなと感じています。

 ただ値段的には千数百円のものから、せいぜいが2980円程度のものしか買っていません。つまりセールで安売りをしているようなものだけ購入するというスタイルです。

 で、冒頭の話しに戻るのですが、バンコクのユニクロの価格はどうなのだろうか?と興味津々で、いつも買うようなシャツ、ズボンの値段を見てきました。

 結論から言えば日本より「数割高い」という、感触です。税金の関係かなと思いましたが、ユニクロの製品は基本的に中国で作っていると思われるので、日本と条件は同じような気もします。

 一方でタイは日本より物価が安いわけですから、当然ユニクロの製品はタイの人にとっては「高い」製品です。それでも私がお店に行ったときは、若いタイ人で溢れていましたから、人気はあるのだと思います。

 つまり日本よりちょっとだけ高い価格であってもタイでは売れると言うことで、これはタイの人にとっては一種の高級ブランドなのかなと感じました。

 何を言いたいのかというと、同じ製品でも値段が高くなれば高級ブランド、安ければ庶民的なカジュアル製品になってしまうということで、日本にもヨーロッパから各種のブランド製品が入っていますが、もしかするとその中には、現地ではカジュアル製品なのに、日本では高級ブランドとして扱われているものが結構あるのではないかなと思ったということです。

 従って、商品の本質を見抜く力がないと、なかなか良いもの(コストパフォーマンスの高い製品)は手に入らないと結論になります。


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