日本とバンコクの若者を比較

バンコクに来ていつも感じること(2016.5.4)

 1日からバンコク旅行で、昨日パタヤに移動。今回の旅行では日銀の新たな政策がなかったため円高になっていて、旅行が助かるなと感じています。

 昨年末の旅行では1バーツ(タイの貨幣単位です)が3.2円ぐらいでした。今は3.05円ぐらい。10000円を両替すると昨年は3160Bぐらい。今は3280Bぐらいです。

 120Bは400円ぐらいの差ですね。そう考えると、ますます1ドルが80円だったころが懐かしくなります。たしか10000円が4000Bぐらいだったと思います。

 それはそれとして、タイに来ていつも思うのは、生き抜くために実にいろいろな仕事(商売)をしている人がいるなあということです。

 それこそ暑い道端に1日中座って物乞いをする人から、カラオケを歌いながら歩道を歩いてお金を恵んでもらう盲目の人、店でビールを飲んでいる人の前に花束や時計を差し出して売ろうとする人。

 靴磨きをしたり、露店を営んだり、バイクで人を運んで運賃をもらったりと、まっとうな商売から末端の商売まで実にさまざま。しかし共通しているのは、基本的に生き抜くために稼がなくてはいけないということ。

 これは日本でも同じかなと言う気はしますが、成熟した日本と言う社会と大きな違いがあるなと思うことが一つ。それが上昇志向。かつては日本の猛烈サラリーマンにもあったような気がします。

 今より少しでも多くのお金を稼ぎ、少しでも便利な暮らしを求め、少しでも裕福な生活をして、少しでも名誉ある地位に就きたい、という欲望でしょうか。

 人よりも少しでも良い車に乗って格好良く走り、隣に美しい女の子を乗せてドライブなんてことが、若者の夢の一つだったような気がするのですが、そういった願望をタイの人たちの行動を見て感じることが多いです。

 一方日本では、誰もがある程度の生活を確保することができ、社会保障制度もとりあえず存在し、明日生きるための現金がないという人は、本当に一部の人になってしまい、大多数の人は「まあなんとか生きていける」生活ができるようになっています。

 そんな中、私の息子やその友人を見ていて思うことですが、上昇志向や強い情熱があまり感じられず、クールと言う格好良い言い方もできますが、冷めているという見方もできます。

 車はいらない、酒はほどほど、ネットにつながっていれば場合によっては恋人もいらない、家は親の家がある、食べ物はちょっとバイトをすれば手に入る。あまりにも環境が整いすぎていますね。

 必死になって欧米社会を追っかけてきた日本ですが、それが実現したと思ったら目標がなくなってしまったということでしょうか。整いすぎた社会は覇気がないということなのかもしれません。


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